電験三種(第三種電気主任技術者)「理論」のうち、電力・電力量と最大電力の条件の問題です(大分類:直流回路・重要度A)。一問一答6問 → 五肢択一6問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:抵抗値が一定の抵抗に加える電圧を2倍にすると、その抵抗の消費電力は4倍になる。
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正解:○
P=V²/Rなので、Rが一定のとき消費電力は電圧の2乗に比例し、電圧2倍で4倍になります。
重要度:A 難易度:★☆☆
問2:1kW·hの電力量をジュールで表すと、3.6×10³Jである。
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正解:×
1kW·h=1,000W×3,600s=3.6×10⁶Jです。3.6×10³Jは1W·h(1W×3,600s)にあたります。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:2つの抵抗を直列に接続して電圧を加えると、抵抗値の大きいほうの抵抗の消費電力が大きい。
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正解:○
直列では電流Iが共通なので、P=I²Rより消費電力は抵抗値に比例します。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:2つの抵抗を並列に接続して電圧を加えると、抵抗値の大きいほうの抵抗の消費電力が大きい。
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正解:×
並列では電圧Vが共通なので、P=V²/Rより消費電力は抵抗値に反比例し、抵抗値の小さいほうが大きくなります。
重要度:A 難易度:★★☆
問5:起電力E、内部抵抗rの電源に負荷抵抗Rを接続したとき、負荷で消費される電力が最大になるのは、R=2rのときである。
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正解:×
負荷の電力P=E²R/(R+r)²は、R=rのとき最大になります(最大電力供給の条件)。
重要度:A 難易度:★★☆
問6:内部抵抗rの電源から負荷へ供給する電力が最大になる条件(負荷抵抗R=r)では、電源の起電力が供給する電力の50%が負荷で消費され、残りは内部抵抗で消費される。
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正解:○
R=rのとき、負荷と内部抵抗には同じ電流が流れ、抵抗値も等しいので、消費電力は等しくなります。負荷の電力はE²/(4r)で、全体の電力E²/(2r)の50%です。
五肢択一
重要度:A 難易度:★☆☆
問7:100Vで500Wを消費する電熱器(抵抗値は一定とする)に、80Vの電圧を加えたときの消費電力〔W〕の値として、正しいものはどれか。
- 256
- 320
- 400
- 500
- 625
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
抵抗値R=V²/P=100²/500=20Ω
80Vのときの消費電力P=80²/20=320W
(電圧の比の2乗を使って、500×(80/100)²=320W としても同じです)
1:誤り。電圧の比を4乗した値(500×0.8⁴)です。
2:正しい。
3:誤り。消費電力が電圧に比例するとした値(500×0.8)です。
4:誤り。電圧によらず定格の電力のままとした値です。
5:誤り。消費電力が電圧の2乗に反比例するとした値(500÷0.8²)です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問8:消費電力1kWの電熱器を30分間使用したときの発熱量〔MJ〕の値として、正しいものはどれか。
- 1,800.0
- 30.0
- 3.6
- 1.8
- 0.5
【第8問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
発熱量Q=Pt=1,000W×(30×60)s=1.8×10⁶J=1.8MJ
(1kW·h=3.6MJなので、0.5kW·h×3.6=1.8MJ としても同じです)
1:誤り。kJ単位の値(1kW×1,800s)を、MJとして答えた値です。
2:誤り。1kW×30分のように、時間を分のまま掛けた値です。
3:誤り。1時間使用したときの値です。
4:正しい。
5:誤り。電力量〔kW·h〕(1kW×0.5h)で、ジュールに換算していない値です。
重要度:A 難易度:★★☆
問9:起電力12V、内部抵抗3Ωの電池に負荷抵抗Rを接続する。Rの値を変えたとき、負荷で消費される電力の最大値〔W〕として、正しいものはどれか。
- 48.0
- 24.0
- 12.0
- 10.7
- 6.0
【第9問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
負荷の電力は、負荷抵抗が内部抵抗に等しい(R=3Ω)とき最大になります。
I=12/(3+3)=2A、P=I²R=2²×3=12.0W
(公式 Pmax=E²/(4r)=144/12=12W)
1:誤り。負荷抵抗を0とみなし、E²/rとした値です。
2:誤り。負荷と内部抵抗で消費される電力の合計(E²/(2r))です。
3:正しい。
4:誤り。負荷抵抗を内部抵抗の2倍(6Ω)としたときの電力です。
5:誤り。最大電力にさらに効率50%を掛けた値です。
重要度:A 難易度:★★☆
問10:図の回路で、抵抗R3で消費される電力〔W〕の値として、正しいものはどれか。電池の内部抵抗は無視する。
(回路の構成)起電力E=30Vの電池に抵抗R1=2Ωが直列に接続され、その先に抵抗R2=6ΩとR3=3Ωが並列に接続されている。

- 225.0
- 168.8
- 112.5
- 75.0
- 37.5
【第10問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
R2とR3の並列合成抵抗=(6×3)/(6+3)=2Ω、全体=2+2=4Ω
全電流I=30/4=7.5A、並列部分の電圧=7.5×2=15V
R3の消費電力=15²/3=75.0W
1:誤り。電池が供給する全電力です。
2:誤り。全電流7.5AがR3に流れるとした値です。
3:誤り。並列部分(R2とR3の合計)の電力です。
4:正しい。
5:誤り。R2で消費される電力です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問11:20Ωと30Ωの抵抗を並列に接続し、60Vの直流電圧を加えた。2つの抵抗で消費される電力の合計〔W〕の値として、正しいものはどれか。
- 300
- 180
- 144
- 120
- 72
【第11問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
並列なので、各抵抗に60Vが加わります。
20Ω:60²/20=180W、30Ω:60²/30=120W、合計300W
(合成抵抗12Ωを使い、60²/12=300W としても同じです)
1:正しい。
2:誤り。20Ωの抵抗だけの電力です。
3:誤り。合成抵抗を2つの抵抗の平均(25Ω)とした値です。
4:誤り。30Ωの抵抗だけの電力です。
5:誤り。2つの抵抗を直列に接続したときの電力です。
重要度:A 難易度:★★☆
問12:直流回路の電力と電力量に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 抵抗Rに電流Iが流れるときの消費電力は、I²Rで表される。
- 抵抗Rに電流Iがt秒間流れたときの発熱量は、I²Rt〔J〕で表される。
- 内部抵抗rの電源に接続した負荷抵抗Rの消費電力は、Rをrより大きくするほど大きくなる。
- 1W·hの電力量は3,600Jである。
- 内部抵抗rの電源から最大の電力を負荷に供給しているとき、電源全体の効率は50%である。
【第12問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
1:正しい。P=VI=I²R=V²/Rです。
2:正しい。ジュールの法則です。
3:誤り。負荷の電力はR=rのときに最大で、Rをそれより大きくすると電流が減り、電力は小さくなります。
4:正しい。1W×3,600s=3,600Jです。
5:正しい。R=rのとき、負荷と内部抵抗の消費電力が等しくなるため、効率は50%です。
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