2級建築施工管理技士 第一次検定「設備・契約等」のうち、給排水衛生設備の問題です(重要度A)。一問一答8問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:水道直結増圧方式は、受水槽を設けず、給水管の途中に設けた増圧ポンプで配水管の水圧を補って給水する方式である。
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正解:○
水道直結増圧方式は、受水槽を経由せず、給水管に直結した増圧ポンプ(増圧給水設備)で水圧を補い、各所へ給水する方式です(各水道事業者の給水方式に関する公開資料)。
重要度:A 難易度:★★☆
問2:水道直結直圧方式は、配水管が断水した場合でも、建物内に貯留された水によって一定時間は給水を続けることができる。
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正解:×
水道直結直圧方式は、受水槽などの貯留設備を持たず、配水管の水圧で直接給水するため、配水管が断水すると給水できません。断水時に貯留水を使えるのは、受水槽・高置水槽を設ける方式です(各水道事業者の給水方式に関する公開資料)。
重要度:A 難易度:★★☆
問3:昭和50年建設省告示第1597号によれば、建築物の内部に設ける飲料水の給水タンクは、建築物の床や壁をタンクの底や周壁の一部として兼用することができる。ただし、同告示第三(適用の特例)に該当しない建築物とする。
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正解:×
建築物の内部・屋上・最下階の床下に設ける給水タンクは、外部から天井・底・周壁を保守点検できるように設け、天井・底・周壁を建築物の他の部分と兼用してはなりません(昭和50年建設省告示第1597号 第一第二号イ(1)(2))。
重要度:A 難易度:★☆☆
問4:排水トラップの封水は、排水管側から臭気や衛生害虫などが衛生器具を通って室内に侵入するのを防ぐためのものである。
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正解:○
排水トラップの封水は、排水管内の臭気や衛生害虫等が器具を経て室内へ移動・侵入するのを防ぐものです。昭和50年建設省告示第1597号も、排水トラップの深さを、臭気・衛生害虫等の移動を防止するための有効な深さと位置付けています(同告示 第二第三号ニ)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問5:昭和50年建設省告示第1597号によれば、阻集器を兼ねない排水トラップの深さ(封水深)は、5cm以上10cm以下としなければならない。
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正解:○
排水トラップの深さ(封水深)は5cm以上10cm以下とされています。なお、阻集器を兼ねる排水トラップは5cm以上とされ、上限はありません(昭和50年建設省告示第1597号 第二第三号ニ)。
重要度:A 難易度:★☆☆
問6:器具トラップを設けた衛生器具の器具排水管に、さらに別の排水トラップを直列に設けると封水の保護が確実になるため、このような配管とすることが望ましい。
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正解:×
排水トラップは二重トラップとならないように設けなければなりません(昭和50年建設省告示第1597号 第二第三号ロ)。トラップを直列に2個設けると、間の空気がこもって排水の流れを妨げ、管つまりの原因となります。
重要度:A 難易度:★☆☆
問7:通気管は、排水管内の圧力と大気圧との差によって排水トラップの封水が失われる(破封する)ことを防ぐために設ける。
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正解:○
通気管は、トラップの封水部に加わる排水管内の圧力と大気圧との差によって排水トラップが破封しないように設けます(昭和50年建設省告示第1597号 第二第五号イ)。あわせて、排水の流れを円滑にし、排水系統内を換気する役割もあります(自治体の排水設備指針)。
重要度:A 難易度:★★☆
問8:建築基準法施行令によれば、飲料水の配管設備と井水や雑用水の配管設備とは、逆止弁を設ければ直接連結することができる。
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正解:×
飲料水の配管設備とその他の配管設備とは、直接連結させてはなりません(建築基準法施行令第129条の2の4第2項第一号)。逆止弁を設けることを条件に連結を認める規定はありません。このような誤接続をクロスコネクションといいます。
四肢択一
重要度:A 難易度:★★☆
問9:給水方式に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 水道直結直圧方式は、受水槽やポンプを用いず、配水管の水圧で直接給水する方式である。
- 水道直結増圧方式は、増圧ポンプ(増圧給水設備)で配水管の水圧を補い、受水槽を介さずに給水する方式である。
- 高置水槽方式は、受水槽の水を揚水ポンプで高置水槽に揚げ、高置水槽から重力によって各所に給水する方式である。
- ポンプ直送方式は、受水槽を設けず、配水管から直接ポンプで各所に給水する方式である。
【第9問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。ポンプ直送方式は、配水管からいったん受水槽に受けた水を、ポンプで直接各所へ送る方式です(受水槽式の一つ)。受水槽を設けずに配水管に直結したポンプで給水するのは水道直結増圧方式です(各水道事業者の給水方式に関する公開資料)。
1:適当。直結直圧方式は配水管の水圧をそのまま利用し、受水槽・ポンプを用いません。
2:適当。直結増圧方式は、配水管に直結した増圧ポンプで水圧を補って給水し、受水槽を設けません。
3:適当。高置水槽方式は、受水槽→揚水ポンプ→高置水槽→重力(自然流下)で給水します。
4:不適当。ポンプ直送方式は受水槽を設け、受水槽からポンプで直接各所へ給水します。受水槽を設けないのは直結式です。
重要度:A 難易度:★★☆
問10:建築物の内部に設ける飲料水用の給水タンク(内部が常時加圧される圧力タンクを除く。)に関する記述として、昭和50年建設省告示第1597号の規定に照らして最も適当なものはどれか。ただし、同告示第三(適用の特例)に該当しない建築物とし、タンクは小規模なものではないものとする。
- 内部の保守点検用のマンホールは、原則として、直径45cm以上の円が内接することができるものとする。
- タンクは、外部からタンクの天井、底および周壁の保守点検を容易かつ安全に行うことができるように設ける。
- オーバーフロー管は、排水管に直接連結して確実に排水できるようにする。
- タンクの内部には、防食措置を講じたものであれば、排水管など飲料水以外の配管設備を通してもよい。
【第10問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。建築物の内部・屋上・最下階の床下に設ける給水タンクは、外部から天井・底・周壁の保守点検を容易かつ安全に行えるように設けます(昭和50年建設省告示第1597号 第一第二号イ(1))。
1:不適当。マンホールは、直径60cm以上の円が内接することができるものとします(昭和50年建設省告示第1597号 第一第二号イ(4))。
2:適当。昭和50年建設省告示第1597号 第一第二号イ(1)。
3:不適当。給水タンク等のオーバーフロー管・水抜管は、排水管に直接連結してはなりません(間接排水とします)(昭和50年建設省告示第1597号 第二第一号ロ)。
4:不適当。給水タンクの内部には、飲料水の配管設備以外の配管設備を設けてはなりません(昭和50年建設省告示第1597号 第一第二号イ(3))。
重要度:A 難易度:★★☆
問11:排水トラップと通気管に関する次の記述ア〜エのうち、昭和50年建設省告示第1597号の規定に照らして正しいものはいくつあるか。
ア 阻集器を兼ねる排水トラップの深さ(封水深)は、5cm以上とされている。
イ 阻集器を兼ねない排水トラップの深さ(封水深)は、深いほど破封しにくいため、15cmとしてもよい。
ウ 雨水排水立て管は、通気管と兼用することができる。
エ 通気管は、配管内の空気が屋内に漏れることを防止する装置を設けた場合を除き、直接外気に衛生上有効に開放する。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第11問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。正しいものはアとエの2つです。阻集器を兼ねる排水トラップの封水深は5cm以上(昭和50年建設省告示第1597号 第二第三号ニ)、通気管は原則として直接外気に衛生上有効に開放します(同 第二第五号ハ)。
1:不適当。正しいものはアとエの2つです。
2:適当。正しいものはア(第二第三号ニ)とエ(第二第五号ハ)です。イは封水深の上限(10cm)を超え、ウは雨水排水立て管と通気管の兼用禁止(第二第一号ハ)に反します。
3:不適当。イとウは誤りです。
4:不適当。イとウは誤りです。
重要度:A 難易度:★★☆
問12:給排水衛生設備に関する次の記述ア〜エのうち、適当なものの組合せはどれか。
ア ウォーターハンマーは、水栓などを急に閉じたときに管内の圧力が急上昇する現象で、エアチャンバーなどを設けて防止する。
イ 屋内の排水横管の勾配は、管径が大きいほど大きくする。
ウ 合併処理浄化槽は、し尿と生活雑排水を併せて処理する。
エ 局所式給湯方式は、機械室などに加熱装置を集中して設け、配管によって建物内の必要な箇所へ給湯する方式である。
- アとイ
- アとウ
- イとエ
- ウとエ
【第12問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。適当なものはアとウです。ウォーターハンマーは急閉による圧力上昇で、エアチャンバー等で防止します(昭和50年建設省告示第1597号 第一第一号イ、水道技術研究センター資料)。合併処理浄化槽はし尿と生活雑排水を併せて処理します(環境省「合併処理浄化槽」資料。浄化槽の定義は浄化槽法第2条第一号)。
1:不適当。イは誤りです。排水横管の勾配は管径が小さいほど大きくします(例:管径65mm以下は1/50以上、75〜100mmは1/100以上。自治体の排水設備指針)。
2:適当。アとウが正しい記述です。
3:不適当。イは管径と勾配の関係が逆で、エは中央式給湯方式の説明です。
4:不適当。エは誤りです。機械室等に加熱装置を集中して配管で給湯するのは中央式で、局所式は湯を使う箇所ごとに湯沸器を設ける方式です。
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