2級建築施工管理技士 第一次検定「設備・契約等」のうち、測量の問題です(重要度B)。一問一答4問 → 四肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★☆☆
問1:水準測量は、平板とアリダードを用いて、現地で観測しながら平板上に直接図面を描く測量である。
解答を見る
正解:×
水準測量は、レベルと標尺を用いて、標尺の読みから2点間の高低差(標高差)を求める測量です。平板とアリダードを用いて現地で観測と同時に作図するのは平板測量です(作業規程の準則第47条、日本建設機械施工協会の公開資料、熊本県立宇土高等学校の公開資料〔水準測量・平板測量〕)。
重要度:B 難易度:★★☆
問2:水準測量で、地盤高10.000mの既知点Aに立てた標尺の読み(後視)が1.250m、未知点Bに立てた標尺の読み(前視)が1.830mであった。このとき、点Bの地盤高は10.580mである。
解答を見る
正解:×
器械高=既知点の地盤高+後視=10.000+1.250=11.250m、点Bの地盤高=器械高−前視=11.250−1.830=9.420mです。高低差(後視−前視)は1.250−1.830=−0.580mで、点Bは点Aより0.580m低くなります。10.580mは後視と前視を逆にした値です(Madan Mohan Malaviya工科大学・Salahaddin大学の水準測量講義資料、日本建設機械施工協会の公開資料)。
重要度:B 難易度:★☆☆
問3:GNSSは、人工衛星からの信号を用いて位置を決定する衛星測位システムの総称であり、米国のGPSのほか、日本の準天頂衛星システムなども含まれる。
解答を見る
正解:○
GNSSは人工衛星からの信号を用いて位置を決定する衛星測位システムの総称で、GPS、準天頂衛星システム、GLONASS、Galileo等があります。GNSS測量は、衛星の信号を受信して位置を求める測量です(作業規程の準則第21条第4項、国土交通省中部地方整備局 i-Construction用語集)。
重要度:B 難易度:★☆☆
問4:トータルステーションは、角度を測るセオドライトと距離を測る光波距離計の機能を併せ持ち、1台で角度と距離を同時に測定できる測量機器である。
解答を見る
正解:○
トータルステーション(TS)は、電子式の測角機能(セオドライト)と光波距離計を組み合わせた機器で、水平角・鉛直角と距離を同時に測定し、その値から測点の座標を計算できます(国土交通省中部地方整備局 i-Construction用語集、日本建設機械施工協会の公開資料)。
四肢択一
重要度:B 難易度:★★☆
問5:測量の方法・機器に関する記述として、最も適当なものはどれか。
- トラバース測量は、各測点の間の高低差だけを測定して、各測点の標高を求める測量である。
- 平板測量は、平板とアリダード等を用いて、現地で観測と同時に平板上に作図する測量である。
- GNSS測量は、光波距離計で反射プリズムまでの距離を測定し、その距離だけから位置を求める測量である。
- トータルステーションは、角度だけを測定する機器であり、距離は別に鋼巻尺で測定する必要がある。
【第5問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。平板測量は、平板(図板)とアリダード等を用い、現地で観測と同時に作図する図解法の測量です(NPTEL Surveying 公開講義、熊本県立宇土高等学校の公開資料)。
1:不適当です。トラバース測量は、測点を結んだ折れ線の各測点で角度と距離を測定し、各測点の位置(座標)を求める測量です。高低差から標高を求めるのは水準測量です。
2:適当です。平板測量は、現地で観測と作図を同時に行うため、描いた図と現地の地物をその場で照合できます。
3:不適当です。GNSS測量は、人工衛星からの信号を受信して位置を求める測量です。光波距離計で反射プリズムまでの距離を測るのはトータルステーション等の機能です。
4:不適当です。トータルステーションは、角度と距離を1台で同時に測定できる機器です。
重要度:B 難易度:★★☆
問6:測量に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 水準測量は、レベルと標尺を用いて、2点間の高低差を求める測量である。
- 水準測量では、同じ器械の据付けで読んだ後視から前視を引いた値が正の場合、前視点は後視点より高い。
- トラバース測量は、測点を順に結んだ折れ線の各辺の長さと角度を測定して、各測点の位置を求める測量である。
- 水準測量では、未知点の地盤高は、器械高に未知点の前視を加えて求める。
【第6問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。未知点の地盤高は、器械高(既知点の地盤高+後視)から未知点の前視を差し引いて求めます。前視を加えるのは誤りです(Madan Mohan Malaviya工科大学・Salahaddin大学の水準測量講義資料、日本建設機械施工協会の公開資料)。
1:適当です。水準測量は、レベルで標尺を視準して読み、2点間の高低差(標高差)を求めます(日本建設機械施工協会の公開資料、作業規程の準則第47条)。
2:適当です。高低差=後視−前視で、正なら前視点が高く(昇)、負なら低く(降)なります。
3:適当です。トラバース(多角)測量は、各測点で角度と次の測点までの距離を測定し、位置(座標)を求めます。
4:不適当です。未知点の地盤高=器械高−前視です。
重要度:B 難易度:★★☆
問7:測量に関する次の記述a〜dのうち、適当なものはいくつあるか。
a.水準測量の器械高は、既知点の地盤高に、その既知点に立てた標尺の読み(後視)を加えて求める。
b.閉合トラバースは、既知点から出発し、別の既知点に結んで終わるトラバースである。
c.トータルステーションで測定した角度と距離から、測点の座標を計算することができる。
d.水準測量の野帳の検算では、後視の合計から前視の合計を引いた値が、終点と始点の地盤高の差に等しくなる。
- 1つ
- 2つ
- 3つ
- 4つ
【第7問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。適当なものはa・c・dの3つです。bは結合トラバースの説明で、閉合トラバースは既知点から出発して多角形を描き、元の点に戻るトラバースです(日本建設機械施工協会の公開資料、NPTEL Surveying Module 9、広島県の公開資料、国土交通省中部地方整備局 i-Construction用語集)。
1:不適当です。適当なものはa・c・dの3つです。
2:不適当です。適当なものはa・c・dの3つです。
3:適当です。a・c・dが適当、bが不適当です。
4:不適当です。bは不適当です(結合トラバースの説明です)。
重要度:B 難易度:★★★
問8:既知点BM(地盤高20.000m)から測点No.1、No.2、No.3の順に水準測量を行い、次の観測結果を得た。測点No.2の地盤高(A)と測点No.3の地盤高(B)の組合せとして、正しいものはどれか。ただし、単位はmとし、mmの位(小数第3位)まで求めるものとする。
・1回目の据付け:BMの後視1.425、No.1の前視0.978
・2回目の据付け:No.1の後視1.112、No.2の前視1.856
・3回目の据付け:No.2の後視0.734、No.3の前視1.502
- A:19.703 B:18.935
- A:20.297 B:21.065
- A:19.703 B:21.065
- A:20.297 B:18.935
【第8問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。各据付けの高低差(後視−前視)を順に加えます。1回目:1.425−0.978=+0.447で、No.1=20.000+0.447=20.447m。2回目:1.112−1.856=−0.744で、No.2=20.447−0.744=19.703m。3回目:0.734−1.502=−0.768で、No.3=19.703−0.768=18.935m。検算:Σ後視3.271−Σ前視4.336=−1.065=18.935−20.000(Madan Mohan Malaviya工科大学・Salahaddin大学の水準測量講義資料、日本建設機械施工協会の公開資料)。
1:正しい。No.2は19.703m、No.3は18.935mです。
2:誤り。前視−後視で高低差を計算した値(昇と降を逆にした値)です。
3:誤り。Bは昇と降を逆にした値です。No.3は18.935mです。
4:誤り。Aは昇と降を逆にした値です。No.2は19.703mです。
「設備・契約等」の他の論点