問1
工業簿記における原価の流れとして正しいものを1つ選びなさい。
A. 仕掛品 → 売上原価 → 製品
B. 仕掛品 → 製品 → 売上原価
C. 製品 → 仕掛品 → 売上原価
D. 売上原価 → 仕掛品 → 製品
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解答・解説
正答: B
正答理由:原価は、製造途中の状態を表す仕掛品に集められ、完成すると製品へ移り、販売されると売上原価へ移ります。製造 → 完成 → 販売という実際の出来事の順序がそのまま勘定の流れになります。
誤答理由
- A:製品を経ずに売上原価へ移り、その後に製品へ戻る流れになっています。完成した製品はいったん製品勘定で受け入れ、販売されたときに売上原価へ移ります。
- C:完成前の製造途中の原価を表すのが仕掛品なので、製品より前に位置します。順序が逆です。
- D:売上原価は販売された製品の原価を受け入れる終点であり、出発点ではありません。
問2
仕掛品勘定の借方・貸方・残高が表すものとして正しいものを1つ選びなさい。
A. 借方は完成して製品へ振り替えた原価、貸方は製造途中へ集計された原価、残高は販売済製品の原価
B. 借方は販売した製品の原価、貸方は完成品の原価、残高は完成して未販売の製品の原価
C. 借方は完成して製品へ振り替えた原価、貸方は製造途中へ集計された原価、残高は完成して未販売の製品の原価
D. 借方は製造途中へ集計された原価、貸方は完成して製品へ振り替えた原価、残高は未完成品の原価
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解答・解説
正答: D
正答理由:仕掛品勘定は資産の勘定で、借方が通常の残高側です。借方には期首の未完成品の原価と当期に投入した原価が入ってきます。貸方には完成して製品勘定へ移した原価が記入されます。差額として残る残高は、期末においてまだ完成していない製品の原価です。
誤答理由
- A:借方と貸方が逆になっています。また残高を販売済製品の原価としていますが、販売済の原価は売上原価勘定へ移っており、仕掛品勘定には残りません。
- B:借方を販売した製品の原価としていますが、それは売上原価勘定の借方です。残高も完成して未販売の製品の原価としており、これは製品勘定の残高です。
- C:借方と貸方が逆です。また残高を完成して未販売の製品の原価としていますが、それは製品勘定の残高です。仕掛品勘定の残高は未完成品の原価です。
問3
製品勘定の借方・貸方・残高が表すものとして正しいものを1つ選びなさい。
A. 借方は完成品の受入れ、貸方は販売した製品原価の払出し、残高は未販売製品の原価
B. 借方は販売した製品原価の払出し、貸方は完成品の受入れ、残高は未販売製品の原価
C. 借方は完成品の受入れ、貸方は販売した製品原価の払出し、残高は未完成品の原価
D. 借方は製造途中へ集計された原価、貸方は完成品の受入れ、残高は未販売製品の原価
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解答・解説
正答: A
正答理由:製品勘定は資産の勘定で、借方が通常の残高側です。借方には期首の未販売製品の原価と当期に完成した製品の原価が入ってきます。貸方には販売されて売上原価勘定へ移した原価が記入されます。差額として残る残高は、期末においてまだ販売されていない製品の原価です。
誤答理由
- B:借方と貸方が逆になっています。完成品を受け入れるのが借方、販売した分を払い出すのが貸方です。
- C:借方と貸方は正しいものの、残高を未完成品の原価としています。未完成品の原価は仕掛品勘定の残高です。製品勘定に残るのは完成して未販売の製品の原価です。
- D:借方を製造途中へ集計された原価としていますが、それは仕掛品勘定の借方です。また貸方を完成品の受入れとしていますが、受け入れは借方に記入します。
問4
売上原価勘定の役割として正しいものを1つ選びなさい。
A. 製造途中にある製品の原価を集計する資産の勘定である
B. 完成して未販売の製品の原価を集計する資産の勘定である
C. 販売した製品の原価を借方に受け入れる費用の勘定である
D. 製品の販売によって得た代金を貸方に受け入れる収益の勘定である
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解答・解説
正答: C
正答理由:売上原価は費用の勘定で、借方が通常の残高側です。販売された製品の原価を製品勘定から受け入れて集計します。原価の流れのなかでは終点にあたり、ここに集まった金額が損益計算書の売上原価となります。
誤答理由
- A:製造途中にある製品の原価を集計するのは仕掛品勘定です。売上原価は費用の勘定であり、資産ではありません。
- B:完成して未販売の製品の原価を集計するのは製品勘定です。売上原価へ移るのは販売された分だけです。
- D:売上原価は原価の側を集計する費用の勘定であり、販売代金を受け入れる勘定ではありません。代金の側は別の勘定で処理します。
問5
製品が完成し、その原価を仕掛品勘定から振り替えるときの勘定関係として正しいものを1つ選びなさい。
A. 借方 仕掛品/貸方 製品
B. 借方 製品/貸方 仕掛品
C. 借方 売上原価/貸方 仕掛品
D. 借方 製品/貸方 売上原価
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解答・解説
正答: B
正答理由:完成によって、原価は仕掛品勘定から製品勘定へ移ります。製品勘定は受け入れる側なので借方、仕掛品勘定は払い出す側なので貸方です。
誤答理由
- A:借方と貸方が逆です。この向きでは製品勘定から仕掛品勘定へ戻すことになり、完成という出来事と合いません。
- C:完成した時点では、まだ販売されていません。売上原価へ移すのは販売されたときです。この仕訳では製品勘定を経由しないまま費用になってしまいます。
- D:売上原価を貸方に置いており、費用を減らす向きになっています。また完成の振替は仕掛品勘定と製品勘定のあいだで行うものであり、売上原価勘定は関係しません。