問1
青森商事株式会社は、弘前商店へ商品を ¥2,000,000 で掛け販売した。契約により、一定期間の購入額が所定の金額に達した場合、代金の一部を返金することとなっている。見積割戻率は対価総額の5%である。この販売時の仕訳を示しなさい。
使用可能勘定科目
売掛金/売上/返金負債
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解答・解説
正答
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 | 2,000,000 | 売上 | 1,900,000 |
| 返金負債 | 100,000 |
計算過程
- 対価総額 = ¥2,000,000(売掛金の金額)
- 返金負債 = ¥2,000,000 × 5% = ¥100,000
- 売上 = ¥2,000,000 - ¥100,000 = ¥1,900,000
検算
- 借方 2,000,000 = 貸方 1,900,000 + 100,000 = 2,000,000 ✓
- 売上 ¥1,900,000 + 返金負債 ¥100,000 = 対価総額 ¥2,000,000 ✓
解説
3つの金額の置き方が要点です。
売掛金は対価総額 ¥2,000,000 のままです。割戻はまだ確定しておらず、相手に請求する金額は減っていません。
売上は純額 ¥1,900,000 です。返金が見込まれる ¥100,000 は最終的に受け取れないため、収益には含めません。
返金負債 ¥100,000 は、将来返金する義務を表す負債です。
売掛金まで純額にすると貸借が合わなくなります。総額と純額の使い分けを確認してください。
問2
青森商事株式会社は、弘前商店に対する売上割戻について返金負債 ¥100,000 を見積計上していた。本日、契約期間が終了し、実際の売上割戻額は ¥100,000 と確定した。割戻額は弘前商店に対する売掛金と相殺する。本日の仕訳を示しなさい。
使用可能勘定科目
売掛金/売上/返金負債
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解答・解説
正答
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 返金負債 | 100,000 | 売掛金 | 100,000 |
計算過程
- 見積額 ¥100,000 = 実際額 ¥100,000
- 差異が生じないため、返金負債をそのまま売掛金と相殺する
検算
- 借方 100,000 = 貸方 100,000 ✓
- 精算後の返金負債残高 = ¥100,000 - ¥100,000 = ¥0 ✓
解説
見積りどおりに確定した場合の処理です。返金負債を取り崩し、同額だけ売掛金を減らします。
売上は動きません。 販売時に純額で計上した売上が、結果として正しかったためです。
精算後の返金負債残高がゼロになることを必ず確認してください。残高が残っていれば、どこかで処理を誤っています。
問3
青森商事株式会社は、八戸商会に対する売上割戻について返金負債 ¥100,000 を見積計上していた。本日、契約期間が終了したが、八戸商会の購入額が契約上の条件に達しなかったため、売上割戻は行われないことが確定した。本日の仕訳を示しなさい。
使用可能勘定科目
売掛金/売上/返金負債
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解答・解説
正答
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 返金負債 | 100,000 | 売上 | 100,000 |
計算過程
- 実際の売上割戻額 = ¥0(条件未達成)
- 返金する義務が消滅 → 返金負債 ¥100,000 を全額取り崩す
- 販売時に減額していた売上を ¥100,000 戻す
検算
- 借方 100,000 = 貸方 100,000 ✓
- 精算後の返金負債残高 = ¥100,000 - ¥100,000 = ¥0 ✓
解説
条件を達成しなかった場合の処理です。返金は行われないため、返金負債は不要になります。
取り崩した分は売上に戻します。 販売時に「返金するかもしれない」として売上から差し引いていたものが、結果として返金不要となったためです。
売掛金は動きません。相殺する割戻がないので、請求額はそのまま残ります。JOURNAL-002と貸方の勘定が異なる点を確認してください。
問4
青森商事株式会社は、十和田産業へ商品を ¥3,000,000 で掛け販売した。契約により、一定期間の購入額が所定の金額に達した場合、代金の一部を返金することとなっている。見積割戻率は対価総額の4%である。この販売時の仕訳を示しなさい。あわせて、この時点の返金負債の残高を答えなさい。
使用可能勘定科目
売掛金/売上/返金負債
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解答・解説
正答
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 売掛金 | 3,000,000 | 売上 | 2,880,000 |
| 返金負債 | 120,000 |
返金負債の残高 = ¥120,000
計算過程
- 対価総額 = ¥3,000,000
- 返金負債 = ¥3,000,000 × 4% = ¥120,000
- 売上 = ¥3,000,000 - ¥120,000 = ¥2,880,000
検算
- 借方 3,000,000 = 貸方 2,880,000 + 120,000 = 3,000,000 ✓
- 売上 + 返金負債 = 対価総額 ✓
解説
JOURNAL-001と同じ構造ですが、見積割戻率が4%である点が異なります。率を読み違えないよう注意してください。
この時点では割戻はまだ確定していないため、返金負債 ¥120,000 は残高として貸借対照表の流動負債に計上されます。確定時に精算するまで残ります。
この見積額 ¥120,000 が、後日の精算でどう扱われるかは実際の割戻額しだいです。
問5
青森商事株式会社は、五所川原商店に対する売上割戻について返金負債 ¥100,000 を見積計上していた。本日、契約期間が終了し、実際の売上割戻額は ¥130,000 と確定した。割戻額は五所川原商店に対する売掛金と相殺する。本日の仕訳を示しなさい。
使用可能勘定科目
売掛金/売上/返金負債
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解答・解説
正答
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 返金負債 | 100,000 | 売掛金 | 130,000 |
| 売上 | 30,000 |
計算過程
- 実際額 ¥130,000 > 見積額 ¥100,000
- 不足額 = ¥130,000 - ¥100,000 = ¥30,000
- 返金負債 ¥100,000 を全額取り崩す
- 不足額 ¥30,000 は売上をさらに減額する
- 売掛金の減少額 = 実際の割戻額 ¥130,000
検算
- 借方 100,000 + 30,000 = 130,000 = 貸方 130,000 ✓
- 精算後の返金負債残高 = ¥100,000 - ¥100,000 = ¥0 ✓
解説
見積りが不足していた場合の処理です。
売掛金は実際の割戻額 ¥130,000 だけ減らします。相手への請求額が実際にその金額だけ減るためです。
一方、返金負債は ¥100,000 しか計上していません。差額 ¥30,000 は、販売時に売上から差し引くべきだったのに差し引けていなかった分です。したがってこの時点で売上を ¥30,000 減額します。
借方に売上が来る点が特徴です。収益を減らす処理なので借方になります。