契約資産・契約負債 一問一答 第6問〜第8問

問6

契約負債と前受金の関係についての記述として、正しいものを1つ選びなさい。

A. 前受金は使用が認められておらず、必ず契約負債を用いなければならない
B. 契約負債が標準的な科目名であり、前受金も認められている。問題文で指定があればその指定に従う
C. 前受金が標準的な科目名であり、契約負債は使用できない
D. 契約負債は資産、前受金は負債であり、性質がまったく異なる

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解答・解説

正答:B

正答理由

履行義務の充足前に受け取った対価について、標準的な科目名は契約負債です。前受金も認められた科目であり、問題文で前受金の使用が指定されている場合はその指定に従います。

誤答理由

  • A:前受金の使用が認められていないとする点が誤りです。前受金も選択できます。
  • C:標準と許容が逆になっています。また契約負債が使用できないという点も誤りです。
  • D:契約負債を資産とする点が誤りです。契約負債も前受金もいずれも負債であり、性質がまったく異なるという記述は成り立ちません。

問7

貸借対照表における契約資産の表示として、正しいものを1つ選びなさい。

A. 流動資産に、売掛金とは区分して表示する
B. 流動負債に表示する
C. 固定資産に表示する
D. 売掛金に含めて表示する

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解答・解説

正答:A

正答理由

契約資産は資産であり、貸借対照表の流動資産に表示します。権利の性質が売掛金と異なるため、売掛金とは区分して表示します。

誤答理由

  • B:契約資産は資産であり負債ではありません。流動負債に表示するのは契約負債です。名称が似ているため取り違えやすい選択肢です。
  • C:契約資産は、顧客との契約から生じる対価を受け取る権利のうち、まだ無条件でない部分を表す資産です。本教材の正本では貸借対照表の流動資産に独立表示する科目として定めているため、固定資産に表示するのは誤りです。
  • D:売掛金に含めて表示すると、権利が無条件のものとそうでないものが区別できなくなります。区分して表示することに意味があります。

問8

契約資産・売掛金・契約負債に関する記述として、正しいものを1つ選びなさい。

A. 契約資産を計上する時点では売上を計上せず、売掛金へ振り替える時点で売上を計上する
B. 契約資産と売掛金はいずれも売上計上済みの権利を表し、代金を受け取る権利が無条件かどうかで区別する
C. 契約負債は履行義務を充足した時点で計上し、代金を受け取った時点で取り崩す
D. 契約資産・売掛金・契約負債はいずれも資産であり、貸借対照表の流動資産に表示する

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解答・解説

正答:B

正答理由

契約資産も売掛金も、売上をすでに計上した取引について代金を受け取る権利を表します。両者を分けるのは、その権利が無条件かどうかという一点です。無条件でなければ契約資産、無条件であれば売掛金です。

誤答理由

  • A:契約資産を計上する時点ですでに売上を計上しています。振替時に売上を計上すると二重計上になります。QA-004の誤答Cと同じ誤りです。
  • C:計上と取崩しの順序が逆です。契約負債は代金を受け取った時点で計上し、履行義務を充足した時点で取り崩して売上に振り替えます。
  • D:契約負債は負債であり、流動負債に表示します。3つすべてを資産とする点が誤りです。

本問は、この論点の中心である「売上はいつ計上済みか」「無条件かどうか」「資産か負債か」の3点を同時に確認するものです。


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