収益認識の基本(履行義務・一時点/一定期間・検収基準等) 仕訳問題 第6問〜第6問

問6

青森商事株式会社(決算日:年1回 3月31日)の当期末に、次の2件の取引が判明した。それぞれについて、2028年3月31日時点で必要な仕訳を示しなさい。仕訳が不要な場合は「仕訳なし」と答えなさい。

取引A

  • 弘前商店へ商品300個を1個あたり ¥1,800 で販売する契約を締結。
  • 検収基準により収益を認識する。
  • 3月20日に出荷、3月25日に到着、3月28日に検収完了。
  • 代金は掛けとする。

取引B

  • 八戸商会へ商品 ¥450,000 を販売する契約を締結。
  • 検収基準により収益を認識する。
  • 3月26日に出荷、3月30日に到着したが、検収は4月3日に完了した。
  • 代金は掛けとする。

使用可能勘定科目

売上/売掛金/契約資産/契約負債/普通預金

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解答・解説

正答

取引A

借方科目 金額 貸方科目 金額
売掛金 540,000 売上 540,000

取引B

仕訳なし

計算過程

  • 収益認識の基準:両取引とも検収基準(問題文で指定)
  • 取引A:3月28日に検収完了 → 当期中に履行義務を充足
  • 売上高 = 300個 × @¥1,800 = ¥540,000
  • 取引B:検収は4月3日(翌期) → 当期末時点で履行義務は未充足
  • 当期に収益を計上する仕訳は行わない

検算:取引A 借方 540,000 = 貸方 540,000 ✓/取引B 仕訳なし ✓

解説

同じ検収基準でも、検収日が当期か翌期かで処理が分かれます。

取引Aは3月28日に検収が完了しているため、当期の収益です。出荷日・到着日は計上日の判断に使いません。

取引Bは3月30日に到着していますが、検収は翌期の4月3日です。検収基準では検収完了まで収益を計上しないため、当期は仕訳なしとなります。到着している事実に引きずられて計上しないよう注意してください。

もし着荷基準であれば取引Bは3月30日に計上されます。基準の指定と、その事実が当期中に起きたかどうかの2点を必ず確認してください。


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