当サイトの一問一答・択一式(初級)・択一式(応用)・選択式問題を使って、社会保険労務士試験の知識を科目別に整理し、最後に公式過去問題、法改正資料、統計・白書で総仕上げをするための学習ロードマップです。
当サイトでは、労働基準法から社会保険に関する一般常識まで、主要10科目について約2,900問のオリジナル問題を掲載しています。
ただし、当サイトは問題演習を中心とした教材です。初学者は、市販の基本テキストや講義教材で制度の全体像を確認しながら利用してください。
このサイトでできること
当サイトでは、次の4段階で問題演習を進められます。
| 教材 | 主な役割 |
|---|---|
| 一問一答 | 用語、数字、制度の対象者・要件・効果を確認する |
| 択一式(初級) | 短めの選択肢を比較し、正誤を判断する力をつける |
| 選択式 | 条文表現、制度名、数字、統計等を文脈から判断する |
| 択一式(応用) | 長い選択肢や複数論点を含む問題に対応する |
当サイトの問題は、本試験問題を転載したものではなく、学習用に作成したオリジナル問題です。
当サイトで安定して正解できるようになった後は、必ず社会保険労務士試験オフィシャルサイトの公式過去問題へ進み、本試験特有の文章量や問われ方を確認してください。
合格までの3段階
| 段階 | 主に使う教材 | 目的 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 基本テキスト、一問一答、択一式(初級) | 各制度の骨格と基本論点を固める |
| 第2段階 | 選択式、択一式(応用)、横断整理 | 科目別基準点を下回らない力をつける |
| 第3段階 | 公式過去問題、模擬試験、法改正・統計資料 | 本試験形式で総仕上げをする |
社労士試験では、総得点だけでなく科目別の基準点も設けられます。
得意科目だけで点数を稼ぐのではなく、すべての科目で最低限の得点を確保したうえで、得意科目を上積みする学習が必要です。
2026年度に受験する方へ
第58回(令和8年度)社会保険労務士試験の受験申込みは、2026年5月31日で終了しています。
受験予定者は、新しい教材を広げるよりも、次の学習を優先してください。
- 科目別基準点を下回りやすい科目の補強
- 選択式問題の継続演習
- 公式過去問題・模擬試験の通し演習
- 2026年度の法改正事項の確認
- 労働経済、白書、社会保障統計の確認
- 年齢、期間、割合、届出期限等の数字の整理
試験会場、持参品、着席時刻等について追加案内が掲載される場合があります。受験者は、社会保険労務士試験オフィシャルサイトの最新情報を必ず確認してください。
試験情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日 | 令和8年8月23日(日) |
| 申込期間 | 令和8年4月13日(月)~5月31日(日) |
| 選択式試験 | 午前10時30分~午前11時50分(80分) |
| 択一式試験 | 午後1時20分~午後4時50分(210分) |
| 出題法令の基準日 | 令和8年4月10日現在施行されている法令等 |
| 受験手数料 | 15,000円(別途手数料) |
| 合格発表 | 令和8年10月1日(木) |
選択式試験
選択式試験は、文章中の5つの空欄に入る語句や数字を、提示された選択肢から選ぶ形式です。
| 試験科目 | 配点 |
|---|---|
| 労働基準法及び労働安全衛生法 | 5点 |
| 労働者災害補償保険法 | 5点 |
| 雇用保険法 | 5点 |
| 労務管理その他の労働に関する一般常識 | 5点 |
| 社会保険に関する一般常識 | 5点 |
| 健康保険法 | 5点 |
| 厚生年金保険法 | 5点 |
| 国民年金法 | 5点 |
| 合計 | 40点 |
選択式では、労働保険の保険料の徴収等に関する法律からは出題されません。
択一式試験
択一式試験は、5つの選択肢から正しいものまたは誤っているものを選ぶ形式です。
| 試験科目 | 配点 |
|---|---|
| 労働基準法及び労働安全衛生法 | 10点 |
| 労災保険法及び労働保険徴収法 | 10点 |
| 雇用保険法及び労働保険徴収法 | 10点 |
| 労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識 | 10点 |
| 健康保険法 | 10点 |
| 厚生年金保険法 | 10点 |
| 国民年金法 | 10点 |
| 合計 | 70点 |
労災保険法と雇用保険法の択一式では、それぞれ10問のうち3問が労働保険徴収法から出題されます。
合格基準
社労士試験では、次の両方について基準点が設けられます。
- 選択式試験と択一式試験の総得点
- 選択式・択一式それぞれの科目別得点
合格基準点は毎年固定されておらず、試験結果を踏まえて合格発表日に公表されます。
学習上は、基準点の補正に依存せず、次の得点を目標にしてください。
| 区分 | 学習上の目標 |
|---|---|
| 選択式 | 各科目3点以上、総得点26~30点以上 |
| 択一式 | 各科目4点以上、総得点45~50点以上 |
これは公式の合格基準ではなく、安定して合格圏に入るための学習目標です。
まず何をするか
学習を始める前に、次の5つを行ってください。
- 自分が受験資格を満たしているか確認する
- 受験する年度と試験日を確認する
- 1週間に確保できる学習時間を決める
- 使用する基本テキストまたは講義教材を決める
- 選択式と択一式の本試験問題を1問ずつ見る
社労士試験は、誰でも無条件に受験できる試験ではありません。学歴、実務経験、保有資格等のいずれかによる受験資格が必要です。
学習を本格的に始める前に、社会保険労務士試験オフィシャルサイトで受験資格を確認してください。
本試験問題は、最初は解けなくても問題ありません。この段階の目的は、文章量、選択肢の長さ、数字の細かさ、選択式の出題方法を確認することです。
初学者と学習経験者の開始位置
初学者
基本テキストで対象科目の全体像を確認し、Phase 1の一問一答から始めます。
一つの科目を完璧にしてから次へ進むのではなく、正答率が80%前後になったら次の科目へ進み、後から繰り返し復習してください。
学習経験者・再受験者
直近の公式過去問題を、本試験と同じ時間または科目別に解いて、現在の弱点を確認します。
誤答を次の4種類に分けてください。
- 制度の理解が不足している
- 数字や期限を混同した
- 似た制度と混同した
- 問題文を読み違えた
制度の理解が不足している科目はPhase 1へ戻り、知識はあるが選択肢を判断できない科目はPhase 2またはPhase 4から始めます。
一般常識、選択式、法改正対策だけが弱い場合は、Phase 3を中心に学習してください。
社労士試験の学習で重要なこと
1.苦手科目を放置しない
科目別基準点があるため、得意科目だけで合格点を作ることはできません。
すべての科目を完璧にする必要はありませんが、すべての科目で最低限の得点を取れる状態を作る必要があります。
2.数字を制度とセットで覚える
社労士試験では、年齢、期間、割合、日数、支給率、届出期限等が数多く出題されます。
数字だけを単独で覚えず、次の順番で整理してください。
対象者 → 要件 → 起算日 → 期間・割合 → 効果・給付内容
数字を間違えた場合は、正しい数字だけでなく、制度名、対象者、起算日まで確認します。
3.似た制度を比較する
学習が進むほど、科目間で似た制度が増えます。
- 業務災害と通勤災害
- 休業補償給付と傷病手当金
- 国民年金と厚生年金保険
- 障害基礎年金と障害厚生年金
- 遺族基礎年金と遺族厚生年金
- 任意加入、任意適用、任意継続
- 届出期限、時効、支給期間
一つずつ暗記するだけでなく、相違点を小さな比較表にまとめてください。
4.選択式対策を後回しにしない
選択式では、条文の表現、制度の目的、数字、統計、白書等が問われます。
択一式の知識だけで安定して得点できるとは限らないため、基礎学習が一巡した段階から継続的に取り組んでください。
5.法改正と統計は試験年度に更新する
学習前半は制度の骨格を優先し、試験年度の受験案内と教材がそろった後に、法改正、保険料率、給付額、統計、白書を更新します。
古い過去問題を解く場合は、法改正によって現在の正誤が変わっていないか確認してください。
学習時間の配分
初学者の標準的な配分例です。
| 科目 | 学習時間の目安 |
|---|---|
| 労働基準法 | 9% |
| 労働安全衛生法 | 4% |
| 労災保険法 | 9% |
| 雇用保険法 | 9% |
| 労働保険徴収法 | 6% |
| 健康保険法 | 13% |
| 国民年金法 | 14% |
| 厚生年金保険法 | 16% |
| 労働一般常識 | 8% |
| 社会保険一般常識 | 7% |
| 横断整理・選択式・改正対策 | 5% |
年金2法と健康保険法には十分な時間を確保しつつ、一般常識を完全に後回しにしないことが重要です。
学習経験者は、過去問題の結果に応じて配分を変更してください。
学習期間モデル
必要な学習時間は、法律学習の経験、実務経験、確保できる時間によって大きく異なります。
以下は、当サイト独自の学習モデルです。
| モデル | 対象者 | 期間 | 週間学習時間 | 総学習時間の目安 |
|---|---|---|---|---|
| 短期 | 法律・社会保険の学習経験者、再受験者 | 約6か月 | 25~30時間 | 約650~780時間 |
| 標準 | 初学者、働きながら学ぶ人 | 約10か月 | 18~22時間 | 約780~950時間 |
| じっくり | 初学者、学習時間が限られる人 | 約14か月 | 12~16時間 | 約720~960時間 |
学習時間は合格を保証するものではありません。
同じ時間を使う場合でも、正解済みの問題を機械的に解き続けるより、誤答原因の確認、横断整理、選択式対策に時間を使う方が効果的です。
フェーズ別の期間
| フェーズ | 短期 | 標準 | じっくり |
|---|---|---|---|
| Phase 0 学習準備 | 1週 | 1週 | 1週 |
| Phase 1 一問一答 | 8週 | 13週 | 18週 |
| Phase 2 択一式(初級) | 6週 | 10週 | 14週 |
| Phase 3 横断整理・選択式 | 5週 | 8週 | 12週 |
| Phase 4 応用・公式過去問題 | 3週 | 6週 | 8週 |
| Phase 5 総仕上げ | 3週 | 5週 | 7週 |
| 合計 | 26週 | 43週 | 60週 |
フェーズを完全に分離する必要はありません。学習済みの科目から段階を上げ、前のフェーズの復習を並行してください。
全体フェーズ
| フェーズ | 主に使う教材 | 目的 |
|---|---|---|
| Phase 0 | 公式試験情報、基本テキスト | 受験資格確認と学習計画 |
| Phase 1 | 一問一答 | 用語と制度の骨格を作る |
| Phase 2 | 択一式(初級) | 選択肢を比較する力をつける |
| Phase 3 | 選択式、比較表、誤答問題 | 横断整理と科目別基準点対策 |
| Phase 4 | 択一式(応用)、公式過去問題 | 本試験レベルの判断力をつける |
| Phase 5 | 年度別過去問題、模擬試験、改正資料 | 時間配分と最終調整 |
当サイトの問題だけで試験対策を完結させるのではなく、基本テキスト、公式過去問題、公的資料を役割ごとに使い分けてください。
推奨学習ルート
初学者は、次の順番を基本とします。
労働基準法から始め、労働保険科目を一通り学んだ後、社会保険科目へ進みます。
年金科目は、国民年金法を先に学び、その後に厚生年金保険法へ進むと整理しやすくなります。
科目ごとに教材を往復する
全科目の一問一答を終えてから択一式へ進む必要はありません。
一つの科目について、次の流れを繰り返してください。
基本テキストで対象範囲を確認する
↓
一問一答で制度の骨格を学ぶ
↓
択一式(初級)で選択肢を比較する
↓
誤答論点を一問一答へ戻って確認する
↓
学習済み範囲の選択式・公式過去問題を解く
国民年金法を終えて厚生年金保険法へ進んだ後も、国民年金法の復習を止めないでください。
Phase 0 学習準備
目的
受験と学習を始める前提を整える。
行うこと
- 受験資格を確認する
- 受験年度と試験日を確認する
- 1週間の学習時間を決める
- 基本テキストまたは講義教材を決める
- 当サイトの社労士ページを確認する
- 直近の選択式・択一式問題を眺める
- 試験日から逆算して各フェーズの期限を決める
最初から完璧な計画を作る必要はありません。
「試験までに何週間あり、毎週何時間勉強できるか」が決まれば学習を始められます。
次へ進む基準
受験資格、受験年度、週間学習時間、使用教材が決まっている。
Phase 1 一問一答で基礎固め
目的
各法律の対象者、要件、手続、給付、期限の骨格を作る。
進め方
- 基本テキストで対象単元を確認する
- 当サイトの一問一答を解く
- 解説を読み、正誤の理由を確認する
- 誤答した問題を当日または翌日に解き直す
- 正答率が80%前後になったら次の単元へ進む
一問一答では、○または×の記号だけを覚えないでください。
誤っている文章について、どの部分を直せば正しい文章になるのかを説明できる状態を目指します。
最初に整理する5項目
各制度について、次の5項目を説明できる状態を目指します。
- 誰を対象とする制度か
- どのような場合に適用されるか
- 誰が手続を行うか
- どのような規制または給付があるか
- いつまでに手続を行うか
例外規定や細かな数字は、制度の骨格を理解した後に追加します。
誤答の分類
- 用語または制度を知らなかった
- 数字や期限を混同した
- 似た制度と混同した
- 主体や対象者を読み違えた
- 原則と例外を逆に覚えた
- 問題文の条件を読み落とした
次へ進む基準
一問一答の正答率が80%前後となり、主要制度の対象者と目的を説明できる。
100%になるまで同じ科目に留まらず、次へ進んでください。
Phase 2 択一式(初級)
目的
短めの選択肢を使い、似た制度や紛らわしい表現を切り分ける力をつける。
進め方
- 一問一答を終えた科目から択一式(初級)へ進む
- 正解した選択肢だけでなく、他の選択肢も確認する
- 誤った選択肢は、誤りの箇所を特定する
- 根拠が曖昧な正解も復習対象にする
- 誤答した論点は一問一答へ戻る
- 週末に複数科目を混ぜて復習する
択一式では、正解番号を当てることよりも、各選択肢の正誤と理由を説明できることが重要です。
条文を確認する場面
次の場合は、e-Gov法令検索で原文を確認してください。
- 語尾や接続詞によって正誤が変わる
- 「事業主」「使用者」「労働者」等の主体を混同した
- 「できる」と「しなければならない」を混同した
- 届出期限、支給期間、時効を間違えた
- 法改正の影響がある
次へ進む基準
- 主要科目で正答率80%前後
- 労働安全衛生法、徴収法、一般常識で正答率75%前後
- 誤った選択肢の理由を説明できる
Phase 3 横断整理と選択式
目的
科目間の似た制度を整理し、選択式を含めて科目別基準点を確保する。
横断整理する論点
適用・被保険者
- 労災保険と雇用保険の適用
- 健康保険と厚生年金保険の被保険者
- 国民年金の第1号・第2号・第3号被保険者
- 任意適用、任意加入、任意継続
給付
- 休業補償給付と傷病手当金
- 出産育児一時金と出産手当金
- 障害基礎年金と障害厚生年金
- 遺族基礎年金と遺族厚生年金
- 労災保険と年金制度の遺族給付
手続・期限・時効
- 事業主が行う届出
- 被保険者・受給権者が行う請求
- 届出期限
- 保険料の納期限
- 給付を受ける権利の時効
一つの大きな表にすべてを詰め込まず、論点ごとに小さな比較表を作ってください。
選択式の進め方
- 最初は時間を測らず、根拠を確認する
- 空欄だけでなく文章全体を読む
- 空欄の前後から品詞と意味を判断する
- 類似する選択肢の違いを確認する
- 条文の目的規定や定義規定に慣れる
- 数字、制度名、対象者を組み合わせて覚える
- 一般常識では公的資料の表現にも触れる
選択式で間違えた場合は、正解語句だけでなく、次の4点を確認します。
- 空欄前後の文章から何を判断できたか
- 他の選択肢を除外できる理由
- どの法律または制度の知識か
- 択一式ではどのように問われるか
次へ進む基準
- 選択式で各科目3点以上を安定して取れる
- 主要な横断論点を比較して説明できる
- 数字の誤答が減っている
- 年金2法の相違点を整理できている
Phase 4 択一式(応用)と公式過去問題
目的
長い選択肢や複数論点を含む問題に対応し、本試験レベルへ移行する。
択一式(応用)の進め方
- 長い選択肢を、主語・要件・効果に分けて読む
- 正解を選ぶだけでなく、判断に使った根拠を確認する
- 消去法で正解した問題も、判断できなかった選択肢を復習する
- 迷った問題に印をつけ、優先して解き直す
- 1周目は正確性を優先し、2周目以降に解答時間を短縮する
公式過去問題の使い方
最初は、学習済みの範囲を科目別・単元別に解きます。
全科目の基礎学習が一巡した後は、直近5年程度の問題を年度別に解いてください。
- 正解番号だけを記憶しない
- 全選択肢の正誤と理由を確認する
- 法改正により現在の正誤が変わっていないか確認する
- 間違えた論点を当サイトの一問一答へ戻って復習する
- 同じ論点を別の角度から問われても判断できるか確認する
- 1回目の点数だけで実力を判断しない
次へ進む基準
- 択一式の年度別問題で45点前後を取れる
- 科目別に4点未満となる科目がほとんどない
- 選択式で各科目3点前後を確保できる
- 誤答の原因を分類し、復習先を判断できる
Phase 5 総仕上げ
目的
本試験と同じ条件で演習し、時間配分、解答順序、科目別の安定性を確認する。
通し演習
未使用の年度別過去問題や市販の模擬試験を使い、本試験と同じ時間で演習します。
選択式
- 80分で8科目を通して解く
- 一つの空欄に時間を使いすぎない
- 空欄前後の文脈から候補を絞る
- 科目ごとの得点を記録する
択一式
- 210分で70問を通して解く
- 判断に時間がかかる問題は一度保留する
- マークミス確認の時間を残す
- 科目ごとの得点を記録する
標準モデルでは、本試験形式の通し演習を3回以上行うことを目安とします。
解答順序は、科目順でも得意科目からでも構いません。模擬試験を通じて最も得点が安定する順番を決め、本試験前までに固定してください。
直前期に確認すること
- 過去に間違えた問題
- 科目別基準点を下回りやすい科目
- 法改正事項
- 最新の保険料率、給付額等
- 労働経済の統計
- 白書の重要事項
- 年齢、期間、割合、届出期限
- 年金2法の比較
- 選択式で問われやすい条文表現
試験直前は新しい教材を増やさず、これまでに使った教材と誤答問題を中心に復習してください。
科目別の学習方針
労働基準法
労働法令の基礎となる科目です。実務をイメージしやすい一方、原則と例外、労使協定、届出の要否を細かく問われます。
優先する論点は、労働契約、賃金、労働時間、休憩・休日、時間外・休日労働、割増賃金、年次有給休暇、就業規則、年少者・妊産婦、災害補償です。
「原則」「例外」「手続」の3つに分けて整理してください。
労働安全衛生法
労働基準法と合わせて出題されます。管理者の選任要件、人数基準、健康診断等の数字を問われやすい科目です。
安全衛生管理体制、委員会、作業主任者、健康診断、面接指導を優先し、細かな機械・危険物の論点に時間をかけすぎないようにします。
労災保険法
最初に業務災害、複数業務要因災害、通勤災害を区別し、その後に各保険給付を学びます。
給付名だけでなく、支給事由、支給内容、待期期間、支給制限をセットで整理してください。
雇用保険法
被保険者区分と給付体系の整理が重要です。
基本手当、所定給付日数、待期・給付制限、延長給付、就職促進給付、教育訓練給付、高年齢雇用継続給付、育児休業等給付、介護休業給付を重点的に学びます。
離職理由、年齢、被保険者期間による違いを表で比較してください。
労働保険徴収法
選択式からは出題されませんが、択一式では労災保険法と雇用保険法に組み込まれます。
保険関係の成立、概算保険料、確定保険料、年度更新、事業の一括、メリット制を時系列で整理すると、安定した得点源にしやすい科目です。
健康保険法
被保険者・被扶養者、標準報酬、保険給付の3つを柱として学習します。
傷病手当金、出産に関する給付、高額療養費、資格喪失後の給付は、支給要件、期間、金額、他制度との関係を確認してください。
労災保険法の給付と比較すると整理しやすくなります。
国民年金法
年金制度の土台となる科目です。
被保険者区分と保険料を学んだ後、老齢・障害・遺族の各給付へ進みます。
受給資格期間、保険料納付要件、年齢要件を混同しないようにしてください。
厚生年金保険法
学習量が多く、理解に時間がかかる科目です。
国民年金法を前提として、老齢厚生年金、在職老齢年金、加給年金額、障害厚生年金、遺族厚生年金等を積み上げます。
最初から計算を完璧にせず、誰に、どのような場合に、どの給付が支給されるかを先に理解してください。
労務管理その他の労働に関する一般常識
法律分野と労働経済・統計分野を分けて学習します。
法律分野では、労働組合法、労働契約法、最低賃金法、労働者派遣法、職業安定法、雇用関係の主要法令を優先します。
統計はすべての数値を暗記せず、増減傾向、主要な割合、過去との比較を中心に確認してください。
社会保険に関する一般常識
健康保険法、国民年金法、厚生年金保険法以外の社会保険関係法令が中心です。
国民健康保険法、高齢者医療確保法、介護保険法、船員保険法、社会保険労務士法、企業年金制度等について、目的、保険者、対象者、給付、費用負担の骨格を整理します。
範囲が広いため、過去問題で繰り返し問われている制度と試験年度の法改正を優先してください。
数字・横断論点の整理方法
数字に関する誤答は、次のような形で記録します。
| 制度 | 対象者 | 要件 | 起算日 | 期間・割合 | 効果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 例 | 誰に適用されるか | 何が必要か | いつから数えるか | 日数・年齢等 | 何が支給・制限されるか |
数字だけを並べた一覧ではなく、制度名、対象者、起算日をセットにしてください。
横断表は、次の単位で小さく作ります。
- 被保険者の範囲
- 任意加入・任意適用・任意継続
- 資格取得・喪失
- 保険料の負担
- 老齢・障害・遺族給付
- 出産・傷病・休業に関する給付
- 届出期限
- 時効
- 不服申立て
法改正・統計への対応
社労士試験では、試験年度の基準日現在施行されている法令等が出題対象です。
学習中は、次の情報を優先してください。
- 社会保険労務士試験オフィシャルサイトの受験案内
- 試験年度対応の基本テキスト・法改正教材
- 厚生労働省、日本年金機構、全国健康保険協会等の公的資料
- e-Gov法令検索の現行条文
古い教材や過去問題を使う場合は、改正前の内容を現在の知識として覚えないように注意してください。
統計・白書は、資料全体を丸暗記するのではなく、次の観点で整理します。
- 増加しているか、減少しているか
- 最も多い区分は何か
- おおよその割合
- 前年・過去との比較
- 制度改正や社会状況との関係
週次学習モデル
週18~22時間を確保する標準モデルの一例です。
| 曜日 | 学習内容 | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 月~金 | 新規学習、一問一答、前日の復習 | 1日2~2.5時間 |
| 土 | 択一式、数字整理、条文確認 | 4~5時間 |
| 日 | 複数科目の復習、選択式、公式過去問題 | 4~5時間 |
1日の問題数だけを目標にせず、毎週確保できる総学習時間と復習の継続を優先してください。
復習のタイミング
同じ範囲を、次のタイミングで復習します。
- 当日または翌日
- 1週間後
- 1か月後
- 公式過去問題へ進む前
- 模擬試験前
- 試験直前
すべての問題を毎回解き直す必要はありません。
正解を確信できなかった問題、数字を間違えた問題、似た制度と混同した問題を優先してください。
本試験での時間配分
選択式
80分で8科目を解くため、単純平均では1科目10分です。
最初から1科目10分に固定する必要はありませんが、一つの空欄に長時間こだわらず、候補を残して次へ進む判断が必要です。
最後に、空欄とマークの対応を確認する時間を残してください。
択一式
210分で70問を解くため、単純平均では1問3分です。
実際には、短時間で判断できる問題と長い問題があります。
- 判断できる問題を先に得点する
- 迷う問題には印をつけて後で戻る
- 一つの問題に時間を使いすぎない
- マークミスの確認時間を確保する
模擬試験で解答順序と見直し時間を決め、本試験前までに固定してください。
つまずいたときの対処
| 症状 | 対処 |
|---|---|
| 覚える数字が多すぎる | 制度名、対象者、要件、起算日とセットで整理する |
| 年金科目が理解できない | 国民年金法へ戻り、被保険者と3種類の基礎年金を確認する |
| 問題を解いても点数が上がらない | 正解番号ではなく、全選択肢の根拠を確認する |
| 一般常識の範囲が広すぎる | 法律、統計、白書を分け、頻出論点を優先する |
| 選択式の点数が安定しない | 空欄だけでなく文章全体を読み、条文の目的と対象者を確認する |
| 当サイトでは解けるが過去問題で間違える | 初見表現に慣れるため、公式過去問題を増やす |
| 学習が予定どおり進まない | 新規学習を減らし、苦手科目と誤答問題を優先する |
| 復習する問題が増えすぎた | 自信を持って正解した問題を復習対象から外す |
進捗は1日単位ではなく、1週間単位で判断してください。
試験前の最終チェック
全科目共通
- 一問一答で80%前後正解できる
- 択一式(初級)で全選択肢の正誤を説明できる
- 択一式(応用)の長い文章を分解して読める
- 公式過去問題を年度別に解いた
- 誤答論点を当サイトで復習した
- 法改正事項を確認した
- 時間を測った通し演習を行った
選択式
- 各科目3点以上を安定して取れる
- 空欄前後の文脈から候補を絞れる
- 目的規定・定義規定の表現を確認した
- 一般常識の統計・白書に触れた
択一式
- 総得点45~50点以上を目標にできる
- 各科目4点未満となる科目がほとんどない
- 210分の解答順序が決まっている
- 見直しとマーク確認の時間を残せる
数字・横断論点
- 年齢、期間、割合、届出期限を整理した
- 年金2法を比較できる
- 労災保険と健康保険の類似給付を区別できる
- 適用、被保険者、保険料、給付、時効を横断的に確認した
まとめ
当サイトは、社労士試験の主要10科目を、一問一答、択一式(初級)、選択式、択一式(応用)の順番で学べる問題演習サイトです。
ただし、当サイトで高い正答率を取ることが最終目的ではありません。
基本テキストで制度の全体像を確認する
↓
一問一答で制度の骨格を作る
↓
択一式(初級)で選択肢を比較する
↓
横断整理と選択式で科目別基準点に備える
↓
択一式(応用)で本試験レベルへ進む
↓
公式過去問題・模擬試験で総仕上げをする
↓
誤答した分野を当サイトで復習する
この流れを科目ごとに繰り返し、すべての科目で基準点を超えられる力を身につけてください。
参考にした公式情報
- 社会保険労務士試験オフィシャルサイト「試験の概要」
- 社会保険労務士試験オフィシャルサイト「第58回(令和8年度)社会保険労務士試験について」
- 社会保険労務士試験オフィシャルサイト「インターネット申込み」
- e-Gov法令検索
- 厚生労働省
- 日本年金機構
- 全国健康保険協会
- e-Stat 政府統計の総合窓口