電験三種(第三種電気主任技術者) 理論 一問一答・五肢択一(全12問)|RL回路の過渡現象

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電験三種(第三種電気主任技術者)「理論」のうち、RL回路の過渡現象の問題です(大分類:過渡現象・重要度A)。一問一答8問 → 五肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。

一問一答(○×)

重要度:A 難易度:★☆☆

問1:抵抗RとインダクタンスLの直列回路の時定数は、L/Rである。

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正解:○

RL直列回路の時定数はτ=L/Rです。単位はH/Ω=(V·s/A)/(V/A)=sです。


重要度:A 難易度:★☆☆

問2:電流が流れていないコイルを含む直流回路でスイッチを閉じた直後は、コイルを短絡とみなして電流を求めることができる。

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正解:×

コイルの電流は急に変化できないため、投入直後も電流は0のままです。電流0の素子として、コイルは開放とみなします。


重要度:A 難易度:★☆☆

問3:巻線抵抗を無視できるコイルを含む直流回路が定常状態になると、コイルの両端の電圧は0になるので、コイルは短絡とみなせる。

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正解:○

定常状態では電流が一定でdi/dt=0なので、コイルの電圧v=L di/dtは0です。なお、巻線抵抗Rwのある実際のコイルでは、定常状態でも端子電圧IRwが残ります。


重要度:A 難易度:★★☆

問4:RL直列回路に直流電圧を加えるとき、抵抗Rを大きくすると、時定数は大きくなる。

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正解:×

時定数τ=L/Rなので、Rを大きくすると時定数は小さくなり、電流は早く最終値に近づきます。


重要度:A 難易度:★☆☆

問5:RL直列回路に直流電圧Eを加えたとき、十分に時間が経過した後の電流はE/Rで、インダクタンスLの値によらない。

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正解:○

定常状態ではコイルの電圧が0なので、電流は抵抗だけで決まりE/Rです。Lは電流が最終値に達するまでの速さ(時定数)に影響します。


重要度:A 難易度:★☆☆

問6:RL直列回路に直流電圧Eを加えた直後のコイルの端子電圧はEで、その後しだいに減少して0に近づく。

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正解:○

投入直後は電流0で抵抗の電圧も0なので、電源電圧Eはすべてコイルに加わります。電流が増えるにつれて抵抗の電圧が増え、コイルの電圧はEe^(−t/τ)で減少します。


重要度:A 難易度:★★☆

問7:RL直列回路に直流電圧を加えると、時定数に等しい時間がたったとき、電流は最終値の約37%に達する。

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正解:×

電流はi=(E/R)(1−e^(−t/τ))で増加し、t=τでは1−e⁻¹≒0.632、つまり最終値の約63%に達します。約37%は、放電・減衰の場合に初期値に対して残る割合です。


重要度:A 難易度:★★☆

問8:RLC直列回路に直流電圧を加えたとき、抵抗Rが十分に小さいと、電流は振動しながら減衰する。

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正解:○

RLC直列回路の過渡応答は、R<2√(L/C)のとき振動的(減衰振動)、R>2√(L/C)のとき非振動的になります。

五肢択一

重要度:A 難易度:★☆☆

問9:インダクタンス0.5Hのコイルと10Ωの抵抗を直列に接続した回路の時定数〔ms〕の値として、正しいものはどれか。

  1. 5,000
  2. 500
  3. 50
  4. 20
  5. 5
【第9問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。

τ=L/R=0.5/10=0.05s=50ms

1:誤り。L×R(5s)をミリ秒で表した値です。

2:誤り。L(0.5s)をそのままミリ秒で表した値です。

3:正しい。

4:誤り。R/L(10/0.5)を時定数とした値です。

5:誤り。単位の換算を誤った値(0.005s)です。


重要度:A 難易度:★★☆

問10:抵抗4ΩとインダクタンスL=0.2Hのコイルを直列にし、時刻t=0で12Vの直流電圧を加えた。t=0.05sにおける電流〔A〕の値として、最も近いものはどれか。ただし、e⁻¹=0.368、e⁻²=0.135とする。

  1. 1.10
  2. 1.50
  3. 1.90
  4. 2.59
  5. 3.00
【第10問:正解と解説】

正解:3

正解は3です。

最終値=12/4=3A、時定数τ=L/R=0.2/4=0.05s

i=3×(1−e^(−0.05/0.05))=3×(1−0.368)≒1.90A

1:誤り。減衰の式(最終値の36.8%)を使った値です。

2:誤り。最終値の半分とした値です。

3:正しい。

4:誤り。時定数を0.025sと誤り、t=2τの値(86.5%)を使った値です。

5:誤り。最終値(12/4)です。


重要度:A 難易度:★★☆

問11:抵抗R=5ΩとインダクタンスL=1Hのコイルの直列回路に、10Vの直流電圧を加える。抵抗を10Ωに変えて同じ電圧を加えたとき、電流の最終値と時定数の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. 最終値1A、時定数0.4s
  2. 最終値2A、時定数0.2s
  3. 最終値4A、時定数0.1s
  4. 最終値0.5A、時定数0.05s
  5. 最終値1A、時定数0.1s
【第11問:正解と解説】

正解:5

正解は5です。

抵抗5Ωのとき:最終値10/5=2A、時定数1/5=0.2s

抵抗10Ωのとき:最終値10/10=1A、時定数L/R=1/10=0.1s

抵抗を大きくすると、最終値も時定数も小さくなります。

1:誤り。時定数がRに比例するとして、2倍の0.4sとしています。

2:誤り。抵抗を変える前の値のままです。

3:誤り。最終値が抵抗に比例するとしています。

4:誤り。最終値と時定数をRの2乗に反比例するとしています。

5:正しい。


重要度:A 難易度:★★☆

問12:図の回路で、コイルに電流が流れていない状態から、時刻t=0でスイッチSを閉じた。閉じた直後のコイルの端子電圧〔V〕の値として、正しいものはどれか。電池の内部抵抗とコイルの巻線抵抗は無視する。
(回路の構成)起電力E=12Vの電池の+側→スイッチS→抵抗R1=2Ω→点aとし、点aと電池の−側の間に、抵抗R2=6ΩとインダクタンスL=0.5Hのコイルが並列に接続されている。

(回路の構成)起電力E=12Vの電池の+側→スイッチS→抵抗R1=2Ω→点aとし、点aと電池の−側の間に、抵抗R2=6ΩとインダクタンスL=0.5Hのコイルが並列に接続されている。
  1. 12.0
  2. 9.0
  3. 6.0
  4. 3.0
  5. 0.0
【第12問:正解と解説】

正解:2

正解は2です。

閉じた直後は、コイルの電流は0のままなので、コイルは開放とみなせます。電流はR1→R2の経路だけを流れます。

I=12/(2+6)=1.5A、点aの電圧(R2の電圧)=6×1.5=9.0V

コイルはR2と並列なので、コイルの端子電圧も9.0Vです。(十分時間がたつと、コイルは短絡とみなせて端子電圧は0、電流は12/2=6Aになります)

1:誤り。R1の電圧降下を考えず、電源電圧がそのまま加わるとした値です。

2:正しい。

3:誤り。電源電圧をR1とR2で等しく分けたとした値です。

4:誤り。R1の電圧降下(2×1.5)です。

5:誤り。十分時間がたった後(コイルを短絡とみなせる状態)の値です。

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