電験三種(第三種電気主任技術者)「電力」のうち、故障点標定と絶縁診断の問題です(大分類:地中電線路・重要度B)。一問一答4問 → 五肢択一2問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★☆☆
問1:マーレーループ法は、故障相と健全相をループにしてホイートストンブリッジを構成し、その平衡条件から故障点までの距離を求める方法である。
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正解:○
故障相と健全相の導体を遠端で接続してループにし、ブリッジの平衡条件(抵抗の比=長さの比)から故障点までの距離を求めます。
重要度:B 難易度:★☆☆
問2:静電容量測定法は、断線したケーブルの静電容量と健全なケーブルの静電容量の比から、断線点の位置を求める方法である。
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正解:○
ケーブルの静電容量は長さに比例するため、断線点までの静電容量と全長の静電容量の比から断線点までの距離が分かります。
重要度:B 難易度:★☆☆
問3:誘電正接(tanδ)測定は、ケーブルの導体抵抗を測定して、導体の断線を見つける方法である。
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正解:×
誘電正接測定は、絶縁体の誘電損の大きさ(tanδ)を測り、絶縁体の劣化を診断する方法です。絶縁抵抗測定、直流漏れ電流測定、部分放電測定なども絶縁診断に用いられます。
重要度:B 難易度:★☆☆
問4:パルスレーダ法では、パルスを送り出してから故障点で反射して戻るまでの時間をt、パルスの伝搬速度をvとすると、故障点までの距離はvtで求められる。
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正解:×
パルスは故障点まで行って戻ってくるので、往復の時間tで進む距離vtは故障点までの距離の2倍です。故障点までの距離はvt/2です。
五肢択一
重要度:B 難易度:★★☆
問5:長さ2.0kmの三相ケーブルの1線で地絡事故が起きた。故障相と健全相の導体を遠端で接続してマーレーループ法で測定したところ、ブリッジの比例辺の読みは、故障相側がa=400、健全相側がb=600で平衡した。平衡条件がa×(2L−x)=b×x(L:ケーブルの長さ、x:測定端から故障点までの距離)で表されるとき、xの値〔km〕として、最も近いものはどれか。ただし、2本の導体は同じ太さで抵抗は長さに比例するものとする。
- 1.20
- 1.60
- 2.40
- 2.67
- 6.00
【第5問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
a(2L−x)=bx より x=2L×a/(a+b)
x=2×2.0×400/(400+600)=4.0×0.4=1.60km
1:誤り。ループの全長をLとし、さらにaとbを入れ替えています。
2:正しい。
3:誤り。aとbを入れ替えています。
4:誤り。a/(a+b)ではなく、a/bで計算しています。
5:誤り。2L×b/aで計算しています。x=2L×a/(a+b)です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問6:パルスレーダ法でケーブルの故障点を測定したところ、パルスを送り出してから反射パルスが戻るまでの時間が20μsであった。ケーブル中のパルスの伝搬速度を150m/μsとするとき、測定端から故障点までの距離〔m〕の値として、最も近いものはどれか。
- 133
- 750
- 1,500
- 3,000
- 6,000
【第6問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
往復の距離:150×20=3,000m
故障点までの距離:3,000÷2=1,500m
1:誤り。時間を速度で割っています。
2:誤り。4で割っています。往復なので2で割ります。
3:正しい。
4:誤り。往復の距離を答えています。2で割ります。
5:誤り。2で割らずに2を掛けています。
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