問1
製造指図書と原価計算表の役割として正しいものを1つ選びなさい。
A. 製造指図書は原価を集計した表であり、原価計算表は製造を指示する書類である
B. 製造指図書は製造を指示する書類で、その番号が原価の集計単位となり、原価計算表は指図書ごとに原価を集計した表である
C. 製造指図書は完成した製品の一覧表であり、原価計算表は材料の受払記録である
D. 製造指図書と原価計算表はどちらも同じ内容を記載した書類であり、名称が異なるだけである
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解答・解説
正答: B
正答理由:製造指図書は、何をいくつ、いつまでに作るかを指示する書類です。注文ごとに番号が付けられ、その番号が原価を集計する単位になります。原価計算表は、指図書ごとに原価を集計した表です。
誤答理由
- A:2つの説明が入れ替わっています。原価を集計した表が原価計算表です。
- C:製造指図書は製造の指示書であって完成品の一覧ではありません。また原価計算表は指図書別の原価を集計するもので、材料の受払記録ではありません。
- D:役割が異なります。指図書は製造を指示し、原価計算表はその指図書ごとの原価を集計します。
問2
指図書別原価の構成として正しいものを1つ選びなさい。
A. 直接材料費と直接労務費のみ
B. 直接材料費、直接労務費、直接経費のみ
C. 製造間接費配賦額のみ
D. 直接材料費、直接労務費、直接経費、製造間接費配賦額
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解答・解説
正答: D
正答理由:指図書別原価は、その指図書に直接たどれる直接材料費・直接労務費・直接経費の3つに、直接たどれない製造間接費の配賦額を加えたものです。
指図書別原価 = 直接材料費 + 直接労務費 + 直接経費 + 製造間接費配賦額
誤答理由
- A:直接経費と製造間接費配賦額が抜けています。外注加工賃などの直接経費も指図書へ集計します。
- B:直接費だけでは製造原価になりません。製造間接費も配賦して加えます。
- C:製造間接費配賦額だけでは、その指図書に直接たどれる原価が反映されません。
問3
月末の状態と集計先の勘定の組合せとして正しいものを1つ選びなさい。
A. 未完成は仕掛品、完成・未引渡は製品、引渡済は売上原価
B. 未完成は製品、完成・未引渡は仕掛品、引渡済は売上原価
C. 未完成は仕掛品、完成・未引渡は売上原価、引渡済は製品
D. 完成していればすべて売上原価であり、未完成のみ仕掛品である
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解答・解説
正答: A
正答理由:月末時点の状態は完成と引渡の日付から判定します。未完成なら仕掛品、完成したが未引渡なら製品、引渡済なら売上原価です。
誤答理由
- B:仕掛品と製品が入れ替わっています。製造途中のものが仕掛品、完成して未販売のものが製品です。
- C:製品と売上原価が入れ替わっています。完成しても引き渡していなければ製品勘定に残ります。
- D:完成と引渡は別の出来事です。完成しただけで引き渡していなければ製品であり、売上原価にはなりません。
問4
補修指図書を発行して手直しを行った場合、補修指図書に集計された原価の賦課先として正しいものを1つ選びなさい。
A. 製造間接費として全指図書へ配賦する
B. 仕損が生じた部門の部門費とする
C. 補修の対象となった元の製造指図書へ全額を加算する
D. 売上原価へ直接振り替える
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解答・解説
正答: C
正答理由:補修指図書に集計された原価が仕損費です。手直しは元の製品を仕上げるために行ったものなので、その全額を対象となった元の製造指図書へ加算します。
誤答理由
- A:全指図書へ配賦すると、手直しを必要としなかった指図書にも原価が及びます。補修の対象は特定の指図書です。
- B:仕損が生じた部門へ負担させる処理は、ここでは扱いません。補修指図書を発行した場合は元の指図書へ賦課します。
- D:仕損費は元の指図書の原価に含めます。その指図書が引き渡されたときに売上原価となるのであり、直接振り替えるものではありません。
問5
補修指図書原価を元の指図書へ振り替える仕訳の影響として正しいものを1つ選びなさい。
A. 仕掛品が減少し、製品が同額増加する
B. 借方も貸方も仕掛品勘定であり、仕掛品の総額は変わらない
C. 仕掛品が増加し、売上原価が同額減少する
D. 仕掛品が減少し、製造間接費が同額増加する
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解答・解説
正答: B
正答理由:振替の仕訳は次のとおりです。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 仕掛品(元の指図書) | 仕掛品(補修指図書) |
借方も貸方も仕掛品勘定であり、仕掛品の内部で補修指図書から元の指図書へ金額を移すだけです。したがって仕掛品の総額は変わりません。同じ勘定科目名なので、指図書番号を付けて区別します。
誤答理由
- A:製品勘定は動きません。製品へ振り替えるのは完成したときです。
- C:売上原価は動きません。売上原価へ振り替えるのは引き渡したときです。
- D:製造間接費は動きません。補修指図書に集計された原価をそのまま元の指図書へ移します。