問1
固定資産を売却した場合の処理について、正しい組合せを1つ選びなさい。
A. 売却価額が売却時点の帳簿価額を上回るときは固定資産売却益、下回るときは固定資産売却損を計上する
B. 売却価額が売却時点の帳簿価額を上回るときは固定資産売却損、下回るときは固定資産売却益を計上する
C. 差額の符号にかかわらず固定資産売却損を計上する
D. 差額の符号にかかわらず固定資産除却損を計上する
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解答・解説
正答:A
正答理由
売却損益 = 売却価額 - 売却時点の帳簿価額
| 差額 | 勘定 |
|---|---|
| プラス | 固定資産売却益 |
| マイナス | 固定資産売却損 |
誤答理由
- B:益と損が入れ替わっています。売却価額が帳簿価額を上回れば、その差額は利益です。
- C:差額がプラスの場合まで損とするのは誤りです。符号によって勘定が分かれます。
- D:固定資産除却損は除却・廃棄の場合に用いる勘定です。売却では用いません。
売却益と売却損は別の勘定です。 この教材の標準解答では、両方を1つにまとめた勘定は用いません。
問2
備品(取得原価 ¥600,000、期首の減価償却累計額 ¥450,000)を期首に除却した。見積処分価額は ¥30,000、廃棄費用は発生しない。 当期の減価償却は不要である。このときの(1)貯蔵品の金額と(2)固定資産除却損の金額の組合せとして正しいものを1つ選びなさい。
A. (1) ¥30,000 /(2) ¥120,000
B. (1) ¥30,000 /(2) ¥150,000
C. (1) ¥150,000 /(2) ¥30,000
D. (1) ¥0 /(2) ¥150,000
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解答・解説
正答:A
正答理由
①除却時の帳簿価額 = ¥600,000 - ¥450,000 = ¥150,000 ②見積処分価額 ¥30,000 → 貯蔵品として計上 ③固定資産除却損 = ¥150,000 - ¥30,000 + ¥0 = ¥120,000
検算:貯蔵品 ¥30,000 + 除却損 ¥120,000 = ¥150,000 = 帳簿価額 + 廃棄費用 ✓
誤答理由
- B((2) ¥150,000):帳簿価額の全額を除却損としています。見積処分価額 ¥30,000 を差し引いていない誤りです。この場合、貯蔵品 ¥30,000 と合わせて ¥180,000 となり、帳簿価額 ¥150,000 を超えます。
- C:貯蔵品と除却損が入れ替わっています。貯蔵品に計上するのは見積処分価額 ¥30,000 です。
- D((1) ¥0):見積処分価額が示されているにもかかわらず貯蔵品を計上していません。処分価値が残る場合は貯蔵品として計上します。
問3
備品(取得原価 ¥800,000、期首の減価償却累計額 ¥600,000)を期首に ¥250,000 で売却し、代金は普通預金口座に振り込まれた。当期の減価償却は不要である。 このときの売却損益として正しいものを1つ選びなさい。
A. 固定資産売却益 ¥50,000
B. 固定資産売却損 ¥50,000
C. 固定資産売却益 ¥250,000
D. 固定資産売却損 ¥550,000
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解答・解説
正答:A
正答理由
①売却時点の帳簿価額 = ¥800,000 - ¥600,000 = ¥200,000 ②売却損益 = ¥250,000 - ¥200,000 = +¥50,000(売却益)
検算:売却価額 ¥250,000 = 帳簿価額 ¥200,000 + 売却益 ¥50,000 ✓
誤答理由
- B(売却損 ¥50,000):金額は正しいものの符号が逆です。売却価額 ¥250,000 が帳簿価額 ¥200,000 を上回っているため、差額は利益です。
- C(¥250,000):売却価額そのものです。帳簿価額 ¥200,000 を差し引いていない誤りです。
- D(売却損 ¥550,000):¥800,000 - ¥250,000 = ¥550,000。取得原価と売却価額を比べた誤りです。比べるのは売却時点の帳簿価額です。
問4
備品(取得原価 ¥1,200,000、期首の減価償却累計額 ¥720,000)を売却した。次の資料にもとづき、売却損益として正しいものを1つ選びなさい。
資料
- 会計期間:2027年4月1日から2028年3月31日まで
- 売却日:2027年9月30日(当期の使用月数は6か月)
- 償却条件:定額法、年償却額 ¥120,000(売却日までの減価償却を計上する)
- 売却価額:¥380,000
A. 固定資産売却損 ¥40,000
B. 固定資産売却益 ¥40,000
C. 固定資産売却損 ¥100,000
D. 固定資産売却損 ¥160,000
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解答・解説
正答:A
正答理由
①当期償却額 = ¥120,000 × 6か月 ÷ 12か月 = ¥60,000 ②売却時点の帳簿価額 = ¥1,200,000 - ¥720,000 - ¥60,000 = ¥420,000 ③売却損益 = ¥380,000 - ¥420,000 = △¥40,000(売却損)
検算:帳簿価額 ¥420,000 = 売却価額 ¥380,000 + 売却損 ¥40,000 ✓
誤答理由
- B(売却益 ¥40,000):金額は正しいものの符号が逆です。売却価額 ¥380,000 が帳簿価額 ¥420,000 を下回っているため、差額は損失です。
- C(¥100,000):¥380,000 - ¥480,000 = △¥100,000。当期の減価償却 ¥60,000 を計上していない誤りです。期首帳簿価額 ¥480,000 のまま比較しています。
- D(¥160,000):¥1,200,000 - ¥720,000 + ¥60,000 = ¥540,000 とし、¥380,000 - ¥540,000 = △¥160,000 とした場合の金額です。当期の減価償却 ¥60,000 を帳簿価額から差し引かず、逆に加算してしまった誤りです。減価償却は帳簿価額を減らします。
期中売却では、まず売却日までの減価償却を計上します。 使用月数6か月は問題文に示されています。
問5
備品(取得原価 ¥1,440,000、期首の減価償却累計額 ¥864,000)を除却した。次の資料にもとづき、固定資産除却損として正しいものを1つ選びなさい。
資料
- 会計期間:2027年4月1日から2028年3月31日まで
- 除却日:2027年8月31日(当期の使用月数は5か月)
- 償却条件:定額法、年償却額 ¥144,000(除却日までの減価償却を計上する)
- 見積処分価額 ¥60,000(貯蔵品として計上する)
- 廃棄費用は発生しない
A. ¥456,000
B. ¥516,000
C. ¥576,000
D. ¥396,000
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解答・解説
正答:A
正答理由
①当期償却額 = ¥144,000 × 5か月 ÷ 12か月 = ¥60,000 ②除却時の帳簿価額 = ¥1,440,000 - ¥864,000 - ¥60,000 = ¥516,000 ③固定資産除却損 = ¥516,000 - ¥60,000 + ¥0 = ¥456,000
検算:貯蔵品 ¥60,000 + 除却損 ¥456,000 = ¥516,000 = 帳簿価額 + 廃棄費用 ✓
誤答理由
- B(¥516,000):除却時の帳簿価額そのものです。見積処分価額 ¥60,000 を差し引いていない誤りです。
- C(¥576,000):¥1,440,000 - ¥864,000 = ¥576,000。当期の減価償却 ¥60,000 を計上していない期首帳簿価額です。見積処分価額も差し引いていません。
- D(¥396,000):¥516,000 - ¥60,000 - ¥60,000 = ¥396,000。見積処分価額 ¥60,000 を二重に差し引いた誤りです。差し引くのは1回です。