共通前提:各社の決算日は3月31日である。
共通語群(各問、この中から最も適当な勘定科目を選ぶこと)
繰越利益剰余金 / 未払配当金 / 利益準備金 / 資本金 / 未払金 / 普通預金 / 当座預金
重要度:A/難易度:初級 論点:配当決議の基本形(準備金の積立てなし)
問1(初級)
×2年6月24日 青森商事株式会社は株主総会において、繰越利益剰余金を財源とする配当 ¥400,000 を決議した。なお、本問では利益準備金の積立ては不要であるものとする。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 繰越利益剰余金 | 400,000 | 未払配当金 | 400,000 |
解説
- 取引の読み取り:利益準備金の積立ては不要と明示されているので、配当のみの決議。すべての配当決議が3科目になるわけではありません。
- 勘定科目の決定:財源は繰越利益剰余金(純資産の減少)/株主への支払義務は未払配当金(負債の増加)。
- 間違いやすい科目:普通預金。決議の日にはまだ1円も支払っていません。
- 使用科目:繰越利益剰余金/未払配当金
重要度:A/難易度:標準 論点:利益準備金の積立てを伴う配当決議
問2(標準)
×2年6月26日 弘前物産株式会社は株主総会において、繰越利益剰余金を財源とする配当 ¥500,000 を決議した。あわせて、利益準備金 ¥50,000 を積み立てる。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 繰越利益剰余金 | 550,000 | 未払配当金 | 500,000 |
| 利益準備金 | 50,000 |
解説
- 取引の読み取り:利益準備金の積立てを伴う配当決議。1つの仕訳に3科目が登場する複合仕訳。
- 金額の計算:繰越利益剰余金の減少額=500,000 + 50,000 = ¥550,000
- 借方の理由:繰越利益剰余金(純資産)が合計額だけ減少。
- 貸方の理由:未払配当金(負債)の増加と、利益準備金(純資産)の増加。利益準備金の計上は繰越利益剰余金から利益準備金への純資産内部の振替です。
- 間違いやすい科目:借方を配当額の ¥500,000 だけにする誤り。合計=内訳の関係です。
- 使用科目:繰越利益剰余金/未払配当金/利益準備金
重要度:A/難易度:初級 論点:配当金の支払い
問3(初級)
×2年7月10日 弘前物産株式会社は、6月の株主総会で決議した配当金 ¥500,000 を普通預金口座から支払った。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 未払配当金 | 500,000 | 普通預金 | 500,000 |
解説
- 取引の読み取り:決議時に確定した支払義務を果たす日。
- 借方の理由:未払配当金(負債)の減少=支払義務の消滅。
- 貸方の理由:普通預金(資産)の減少。
- 間違いやすい科目:繰越利益剰余金。繰越利益剰余金は決議時にすでに減少済みです。ここで再度減らすと二重に減少します。
- 使用科目:未払配当金/普通預金
重要度:A/難易度:標準 論点:1株あたり配当額からの決議仕訳
問4(標準)
×2年6月27日 八戸産業株式会社は株主総会において、発行済株式 3,000株 に対し1株あたり ¥400 の配当を、繰越利益剰余金を財源として行うことを決議した。あわせて、利益準備金 ¥120,000 を積み立てる。
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正解
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 繰越利益剰余金 | 1,320,000 | 未払配当金 | 1,200,000 |
| 利益準備金 | 120,000 |
解説
- 金額の計算:配当総額=3,000株 × @¥400 = ¥1,200,000/繰越利益剰余金の減少額=1,200,000 + 120,000 = ¥1,320,000
- 考え方:まず配当総額を出してから、繰越利益剰余金の減少額を組み立てます。
- 間違いやすい科目:1株あたりの ¥400 をそのまま仕訳に書く誤り、および株式数を掛け忘れる誤り。
- 使用科目:繰越利益剰余金/未払配当金/利益準備金
重要度:A/難易度:応用 論点:決議から支払いまでの通し処理
問5(応用)
平川商事株式会社の次の取引について、それぞれの仕訳を示しなさい。
- ×2年6月26日 株主総会において、繰越利益剰余金を財源とする配当 ¥600,000 を決議した。あわせて、利益準備金 ¥60,000 を積み立てる。
- ×2年7月12日 上記の配当金を普通預金口座から支払った。
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正解
(1)×2年6月26日(決議時)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 繰越利益剰余金 | 660,000 | 未払配当金 | 600,000 |
| 利益準備金 | 60,000 |
(2)×2年7月12日(支払時)
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 未払配当金 | 600,000 | 普通預金 | 600,000 |
解説
- 金額の計算:決議時の繰越利益剰余金の減少額=600,000 + 60,000 = ¥660,000/支払額=¥600,000 のみ
- 考え方:決議時に繰越利益剰余金が減った ¥660,000 のうち、株主へ分配されるのは配当額の ¥600,000 だけです。利益準備金 ¥60,000 は純資産内部の振替であり、支払の対象になりません。
- 間違いやすい科目:支払時に ¥660,000 を支払ってしまう誤り、および支払時に繰越利益剰余金を再度減らす誤り。
- 使用科目:繰越利益剰余金/未払配当金/利益準備金/普通預金

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