貸倒引当金の設定と差額補充法 一問一答 第6問〜第9問

重要度:A 論点:差額補充法(差額だけを繰り入れる)

問6(○×)

差額補充法では、決算で計算した必要残高の全額を、決算整理前の残高にかかわらず貸倒引当金繰入として計上する。

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正解:×

解説 差額補充法で繰り入れるのは「必要残高 − 決算整理前残高」の差額だけです。全額を繰り入れると、残高が必要残高を超えてしまいます。 たとえば必要残高 16,000円・決算整理前残高 6,000円なら、繰り入れるのは 10,000円です。16,000円を繰り入れると残高が 22,000円になってしまいます。


重要度:A 論点:必要残高と当期の調整額の区別

問7(○×)

貸倒引当金繰入額と、決算整理後の貸倒引当金残高は、常に同じ金額になる。

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正解:×

解説 決算整理後の残高は必要残高に揃いますが、繰入額はそこから決算整理前残高を差し引いた差額です。したがって両者は一致しないのが通常です。 一致するのは、決算整理前の残高がちょうど 0 の場合だけです。 「必要残高」と「今回の仕訳に書く金額」は別物である、と押さえてください。


重要度:A 論点:貸倒引当金戻入(必要残高<決算整理前残高)

問8(二択)

決算で計算した必要な貸倒引当金残高が、決算整理前の貸倒引当金残高を下回っていた。多すぎる分を減らす仕訳で、貸方に用いる勘定科目はどちらか。

A:貸倒引当金戻入 B:貸倒損失

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正解:A(貸倒引当金戻入)

解説 積みすぎていた引当金を戻すときに使う収益が貸倒引当金戻入です。 Bが誤りやすい理由:貸倒損失は、債権が実際に貸し倒れたときの費用(C06-T01)だからです。ここでは債権は何も減っておらず、引当金の残高を見積りに合わせて調整しているだけです。 なお、貸倒引当金繰入も誤りです。繰入は積み増すとき(借方)に使う費用の科目です。


重要度:A 論点:戻入の仕訳の向き

問9(二択)

貸倒引当金を戻し入れる仕訳として適切なのはどちらか。

A:借方「貸倒引当金」・貸方「貸倒引当金戻入」 B:借方「貸倒引当金戻入」・貸方「貸倒引当金」

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正解:A(借方「貸倒引当金」・貸方「貸倒引当金戻入」)

解説 貸倒引当金を減らすので借方、貸倒引当金戻入という収益が発生するので貸方です。 Bが誤りやすい理由:追加設定(問4)と混同して、貸借を同じ向きに書いてしまうためです。追加繰入と戻入は借方・貸方が完全に逆になります。まず必要残高と決算整理前残高の大小を比べる、という一手を省かないでください。



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