重要度:B
問26:サーバの管理者権限をもつ特権IDの管理として、最も適切なものはどれか。
- A:特権IDは個人ごとに割り当てるが、利用の申請・承認の手続は設けない。
- B:操作ログは取得するが、取得した記録の定期的な点検は行わない。
- C:緊急用の特権IDを用意するが、利用後のパスワード変更は行わない。
- D:利用者を限定して申請・承認の手続を設け、操作ログを定期的に点検する。
【第26問:正解と解説】
正解:D
・A
個人を識別できる特権IDを用いることは責任追跡に有効だが、申請・承認の手続がなければ、業務上必要でない特権利用を事前に抑制しにくい。
・B
操作ログの取得は事後調査の材料になるが、定期的に点検しなければ、不審な特権操作の早期発見や管理方法の改善につながりにくい。
・C
緊急用特権IDの利用後にパスワードを変更しなければ、認証情報を知る者が再利用できる状態が残るおそれがある。利用記録と事後点検も必要である。
・D
正しい。限定・承認・記録・点検の組合せで厳格に管理する。
重要度:B
問27:R社の経理システムでは、支払データの登録を行った担当者とは別の上位者が承認しなければ、送金が実行されない仕組みになっている。この仕組みが内部不正の防止に有効な理由として、最も適切なものはどれか。
- A:1人の担当者では処理を完結できず、実行に他者の関与が必要になるため
- B:承認の手順が増えることで処理に時間がかかり、不正を思いとどまるようになるため
- C:担当者の操作が全て記録され、不正が起きた後の調査が容易になるため
- D:上位者が承認することで、処理の責任が担当者から上位者へ移るため
【第27問:正解と解説】
正解:A
・A
正しい。申請と承認の分離により、単独では不正を実行できなくなる。
・B
時間の増加は副次的な効果にすぎず、この仕組みの主眼ではない。
・C
記録による追跡はログ管理の効果であり、承認を分ける理由そのものではない。
・D
責任の移転が目的ではない。担当者・承認者の双方が責任を負う。
重要度:C
問28:S社で、従業員が同僚による顧客データの不正な持出しの疑いに気づいた。直属の上司も関与している可能性がある。この従業員が利用できるよう、S社があらかじめ整備しておくべき仕組みはどれか。
- A:疑いの報告は、直属の上司を経由する通常の業務報告の経路に一本化する。
- B:報告を受け付けた後、調査に先立って対象者本人へ報告の内容と報告者を伝える。
- C:上司を経由しない相談窓口を設け、匿名の相談と報告者の保護の扱いを定める。
- D:外部委託窓口を設けるが、調査の要否と社内の報告先は委託先の判断だけに任せる。
【第28問:正解と解説】
正解:C
・A
上司や所属部門が関与する場合、通常の経路では報告が握りつぶされたり、報告者が特定されたりするおそれがある。
・B
調査前の開示は証拠の隠滅や報告者への報復を招く。事実に基づく公正な調査を先に行う。
・C
正しい。上司などの利害関係者を経由しない窓口、匿名相談への対応方法、秘密保持、情報共有の範囲、不利益取扱いの防止、公正な調査、記録及びエスカレーションの手順を定める。法令違反に関する通報が公益通報者保護法の要件を満たす場合は、匿名であっても同法上の公益通報になり得る。
・D
窓口を外部委託すること自体は可能だが、組織は受付後の調査基準、緊急時の報告先、是正措置及び記録方法を定める必要がある。対応の判断を委託先の裁量だけに任せてはならない。
重要度:C
問29:機密情報を扱う執務室における、記録媒体や機器の持込持出管理として最も適切なものはどれか。
- A:従業員を信頼し、媒体や機器の持込み・持出しは各自の判断に任せる。
- B:持込み・持出しを申請制とし、許可した媒体や機器を記録して管理する。
- C:持出しだけを申請制とし、外部からの持込みは自由としてよい。
- D:私物のUSBメモリに限り、業務データの持出しへの利用を認める。
【第29問:正解と解説】
正解:B
・A
各自の判断では統制が働かず、不正な持出しを防げない。
・B
正しい。申請・許可・記録の組合せで、経路を管理下に置く。
・C
持込みも、マルウェアの侵入や無断の複製の経路になるため管理が必要である。
・D
私物媒体は管理外であり、持出しの経路として認めるべきではない。
重要度:C
問30:Q社に常駐している委託先の要員の契約が本日で終了する。終了時にQ社が実施する手続の組合せとして、最も適切なものはどれか。
- A:入館証の回収、貸与物の一覧確認、アカウントの再契約までの保持
- B:アカウントの無効化、共用パスワードの維持、貸与物の後日回収
- C:アカウントと入館権限の無効化、貸与物の回収、データ消去の確認
- D:秘密保持誓約の再取得、入館証の無効化、アカウントの権限縮小
【第30問:正解と解説】
正解:C
・A
再契約に備えたアカウントの保持は残存アカウントのリスクを生む。必要になれば改めて発行する。
・B
共用パスワードの維持と回収の先送りは、終了後のアクセスと持出しの経路を残す。
・C
正しい。契約終了の時点に合わせて、Q社が管理するアカウントと入館権限を無効化し、貸与物を回収し、Q社のデータが残っていないことを確認する。業務委託先の要員をIPAガイドライン上の「内部者」と一律に同一視するのではなく、Q社の情報資産へアクセスする関係者として、契約終了時の管理を確実に行う。
・D
権限の縮小では足りず、終了時は無効化する。誓約は補完であり技術的措置に代わらない。

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