宅地建物取引士 権利関係 択一式(初級) 第25問〜第26問|総則

重要度:A 論点:催告による完成猶予

問25:時効の完成猶予に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:内容証明郵便による履行の催告があったときは、その時から6か月を経過するまで、時効は完成しない。
  • B:催告を繰り返せば、時効の完成を永久に猶予することができる。
  • C:催告があったときは、時効は更新され、新たに時効期間が進行する。
【第25問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい。催告=6か月の完成猶予。【試験対策】「催告=猶予(時計を止める)だけで更新(時計をゼロに戻す)ではない」。猶予中に再度催告しても猶予の効力はなく、6か月以内に裁判上の請求等へ移行する必要がある。猶予と更新の効果の区別が時効手続の核心。
・B:誤り。猶予中の再度の催告に猶予の効力はない。
・C:誤り。催告は完成猶予事由であり、更新の効力はない。裁判上の請求→確定判決で初めて更新される。


重要度:B 論点:占有の承継

問26:取得時効における占有に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  • A:占有の承継人は、自己の占有に前主の占有を併せて主張する場合、前主の占有の瑕疵(悪意等)も承継する。
  • B:占有の承継人は、常に自己の占有のみを主張しなければならない。
  • C:賃借人として20年間土地を占有すれば、その土地を時効取得できる。
【第26問:正解と解説】

正解:A
【解説】
・A:正しい。併合主張は瑕疵ごと承継。【試験対策】「自己の占有のみ」か「前主と併合」かは承継人が選択できるが、併合するなら前主の悪意・有過失も引き継ぐ。善意無過失の判定は最初の占有者の占有開始時(判例)。
・B:誤り。前主の占有を併せて主張することも選択できる。
・C:誤り。賃借人の占有は他主占有(所有の意思がない)であり、期間を問わず時効取得しない。


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