電験三種(第三種電気主任技術者)「機械」のうち、過渡応答と制御系の特性評価の問題です(大分類:自動制御・メカトロニクス・重要度B)。一問一答3問 → 五肢択一3問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★☆☆
問1:一次遅れ要素のステップ応答は、時定数Tに等しい時間で、最終値の約63%に達する。
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正解:○
y(t)=K(1−e^(−t/T))で、t=Tのとき1−e⁻¹≒0.632です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問2:定常偏差は、ステップ応答の途中で、目標値と制御量の差が最も大きくなったときの値である。
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正解:×
定常偏差は、十分時間がたって応答が落ち着いた後に残る、目標値と制御量の差です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問3:二次遅れ要素では、減衰係数が大きいほど、ステップ応答は振動的になる。
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正解:×
減衰係数が小さいほど振動的になります(1未満で振動、1以上で振動しない)。
五肢択一
重要度:B 難易度:★☆☆
問4:伝達関数G(s)=2/(1+0.5s)の要素に、大きさ1のステップ入力を加えた。入力を加えてから0.5秒後の出力の値として、最も近いものはどれか。ただし、初期値は0とし、e⁻¹=0.368とする。
- 0.63
- 0.74
- 1.26
- 1.73
- 2.00
【第4問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
y(t)=2(1−e^(−t/0.5))、t=0.5sでy=2(1−e⁻¹)=2×0.632≒1.26
1:誤り。ゲイン定数2を掛けていない値です。
2:誤り。e⁻¹を掛けた値です(1−e⁻¹を掛けます)。
3:正しい。
4:誤り。t=2T(1秒後)の値です。
5:誤り。最終値です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問5:ステップ応答の評価に用いる次の(ア)〜(ウ)の指標の名称の組み合わせとして、正しいものはどれか。
(ア) 応答が最終値の10%から90%に達するまでの時間
(イ) 応答の最大値が最終値を超える量
(ウ) 応答が最終値の一定の範囲(例えば±5%)に収まり、その後出なくなるまでの時間
- (ア) 整定時間 (イ) 行き過ぎ量(オーバーシュート) (ウ) 立上り時間
- (ア) 立上り時間 (イ) 定常偏差 (ウ) 整定時間
- (ア) 遅れ時間 (イ) 行き過ぎ量(オーバーシュート) (ウ) 立上り時間
- (ア) 立上り時間 (イ) 行き過ぎ量(オーバーシュート) (ウ) 遅れ時間
- (ア) 立上り時間 (イ) 行き過ぎ量(オーバーシュート) (ウ) 整定時間
【第5問:正解と解説】
正解:5
正解は5です。
1:誤り。(ア)と(ウ)が逆です。
2:誤り。(イ)は行き過ぎ量です。
3:誤り。(ア)は立上り時間(遅れ時間は最終値の50%に達するまでの時間)、(ウ)は整定時間です。
4:誤り。(ウ)は整定時間です。
5:正しい。
重要度:B 難易度:★★☆
問6:前向きの伝達関数がG(s)=9/(1+s)、帰還が直結(H=1)の負帰還制御系に、大きさ1のステップ状の目標値を加えた。定常偏差の値として、正しいものはどれか。
- 0.01
- 0.10
- 0.11
- 0.90
- 9.00
【第6問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
偏差E(s)=R(s)/(1+G(s))、最終値の定理より e=lim(s→0) s×(1/s)×1/(1+G(s))=1/(1+9)=0.10
1:誤り。1/(1+K)を2乗した値です。
2:正しい。
3:誤り。1/Kとした値です(1/(1+K))。
4:誤り。制御量の定常値です(偏差ではありません)。
5:誤り。前向きのゲイン定数Kの値です。
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