問6
2027年10月1日、P社はS社の発行済株式の75%を3,400,000円で一括して取得し、支配を獲得した。同日のS社の資本は、資本金2,500,000円、繰越利益剰余金1,500,000円である。S社の資産・負債は帳簿価額と時価が一致しており、評価差額は生じていない。段階的な取得ではない。のれんの償却期間は10年である。支配獲得日の直後であり、取得後の当期純利益や配当はまだ発生していない。
のれんと非支配株主持分の組合せとして正しいものを選びなさい。
A. のれん2,400,000円/非支配株主持分1,000,000円
B. のれん400,000円/非支配株主持分3,000,000円
C. のれん400,000円/非支配株主持分1,000,000円
D. のれん0円/非支配株主持分1,000,000円
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解答・解説
正答: C
正答理由:子会社資本は2,500,000+1,500,000=4,000,000円。親会社持分は4,000,000×75%=3,000,000円、非支配株主持分は4,000,000×25%=1,000,000円です。のれんは3,400,000-3,000,000=400,000円です。
誤答理由
- A:2,400,000円は取得原価3,400,000円から非支配株主持分1,000,000円を引いた金額です。のれんは親会社持分を引いて求めます。
- B:非支配株主持分に3,000,000円を置いています。これは親会社持分の金額であり、比率を取り違えています。
- D:のれんを0円としています。取得原価3,400,000円は親会社持分3,000,000円を上回っており、差額400,000円がのれんです。
問7
2027年4月1日、P社はS社の発行済株式の80%を4,500,000円で一括して取得し、支配を獲得した。同日のS社の資本は、資本金3,000,000円、繰越利益剰余金2,000,000円である。S社の資産・負債は帳簿価額と時価が一致しており、評価差額は生じていない。段階的な取得ではない。のれんの償却期間は10年である。支配獲得日の直後であり、取得後の当期純利益や配当はまだ発生していない。
支配獲得日の連結修正仕訳として正しいものを選びなさい。
A. 借 資本金3,000,000・繰越利益剰余金2,000,000/貸 子会社株式4,500,000・非支配株主持分1,000,000(借方合計5,000,000)
B. 借 資本金2,400,000・繰越利益剰余金1,600,000・のれん500,000/貸 子会社株式4,500,000(借方合計4,500,000)
C. 借 資本金3,000,000・繰越利益剰余金2,000,000・のれん1,000,000/貸 子会社株式4,500,000・非支配株主持分1,000,000(借方合計6,000,000)
D. 借 資本金3,000,000・繰越利益剰余金2,000,000・のれん500,000/貸 子会社株式4,500,000・非支配株主持分1,000,000(借方合計5,500,000)
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解答・解説
正答: D
正答理由:借方に子会社の資本金3,000,000円と繰越利益剰余金2,000,000円を全額計上し、貸方に子会社株式の取得原価4,500,000円と非支配株主持分1,000,000円を計上します。差額500,000円がのれんで、借方に加えます。借方合計5,500,000円、貸方合計5,500,000円で一致します。
誤答理由
- A:のれん500,000円が抜けています。この形では借方5,000,000円・貸方5,500,000円となり貸借が一致しません。
- B:子会社の資本金・繰越利益剰余金に持分比率80%を掛けた金額を置いています。借方で消すのは子会社資本の全額です。また非支配株主持分が抜けています。
- C:のれんを1,000,000円としています。これは非支配株主持分の金額です。のれんは取得原価4,500,000円から親会社持分4,000,000円を引いた500,000円です。
判断根拠:3つの判断を順に行います。第1に子会社資本の全額(5,000,000円)を借方に置くこと。第2に非支配比率20%を掛けた1,000,000円を非支配株主持分として貸方に立てること。第3に取得原価4,500,000円から親会社持分4,000,000円を引いた500,000円をのれんとして借方に加えることです。借方の資本金・繰越利益剰余金は持分比率を掛けません。全額を消したうえで、他の株主の分を貸方に立て直します。
検証:借方3,000,000+2,000,000+500,000=5,500,000円、貸方4,500,000+1,000,000=5,500,000円で一致します。親会社持分4,000,000円と非支配株主持分1,000,000円の合計も子会社資本5,000,000円へ戻ります。これらは算定の整合を確かめる手がかりですが、80%と20%をそっくり入れ替えた誤りは通過し得るため、比率の帰属自体は問題文で確認します。
想定される誤り:のれんを落として貸借が一致しなくなることです。もう一つは、借方の資本金・繰越利益剰余金に持分比率を掛けてしまうことで、この場合は非支配株主持分を貸方に立てる意味がなくなります。三つ目は、のれんに非支配株主持分の金額1,000,000円を置いてしまうことです。
問8
2027年4月1日、P社はS社の発行済株式の80%を4,500,000円で一括して取得し、支配を獲得した。同日のS社の資本は、資本金3,000,000円、繰越利益剰余金2,000,000円である。S社の資産・負債は帳簿価額と時価が一致しており、評価差額は生じていない。段階的な取得ではない。のれんの償却期間は10年である。支配獲得日の直後であり、取得後の当期純利益や配当はまだ発生していない。
支配獲得日における各金額の説明として正しいものを選びなさい。
A. 取得原価4,500,000円/親会社持分4,000,000円/非支配株主持分1,000,000円/のれん3,500,000円
B. 取得原価4,500,000円/親会社持分4,000,000円/非支配株主持分1,000,000円/のれん500,000円。のれんは償却期間10年だが、支配獲得日にはまだ償却しない
C. 取得原価4,500,000円/親会社持分1,000,000円/非支配株主持分4,000,000円/のれん500,000円
D. 取得原価4,500,000円/親会社持分4,000,000円/非支配株主持分1,000,000円/のれん500,000円。のれんは償却期間10年が与えられているので、支配獲得日にのれんの償却を行う
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解答・解説
正答: B
正答理由:子会社資本5,000,000円に80%を掛けて親会社持分4,000,000円、20%を掛けて非支配株主持分1,000,000円。のれんは4,500,000-4,000,000=500,000円です。償却期間10年は与えられていますが、本問は支配獲得日直後の資本連結を扱うため、この時点ではのれんの償却仕訳を行いません。
誤答理由
- A:のれん3,500,000円は取得原価4,500,000円から非支配株主持分1,000,000円を引いた金額です。引く相手は親会社持分4,000,000円です。
- C:親会社持分と非支配株主持分が入れ替わっています。80%が親会社、20%が非支配株主です。
- D:支配獲得日に償却を行うとしています。本問は支配獲得日直後の資本連結を扱うため、この時点ではのれんの償却仕訳を行いません。償却期間10年は支配獲得後の処理に用いる情報です。
判断根拠:与えられた数値を順に処理します。取得原価は問題文どおり4,500,000円。子会社資本は3,000,000+2,000,000=5,000,000円。ここに持分比率と非支配比率をそれぞれ掛けて2つの持分を出し、取得原価から親会社持分を引いてのれんを求めます。
そのうえで、この単元の支配獲得日直後の資本連結に含めない処理を確認します。 のれん償却、取得後の当期純利益の按分、配当修正は後続の処理であり、本問の時点では行いません。
検証:4,000,000+1,000,000=5,000,000円で子会社資本と一致し、500,000+4,000,000=4,500,000円で取得原価と一致します。これらは算定の整合を確かめる手がかりです。ただし、親会社持分比率80%と非支配比率20%をそっくり入れ替えた場合は両方の検算を通過してしまうため、80%が親会社・20%が非支配株主に対応することを問題文で別途確認します。
想定される誤り:のれんを取得原価から非支配株主持分を引いて求めることです。もう一つは、償却期間が与えられていることから支配獲得日に償却してしまうことです。三つ目は、取得後の利益や配当がまだないにもかかわらず、その処理を混ぜてしまうことです。