電験三種(第三種電気主任技術者)「電力」のうち、風力発電と誘導発電機の問題です(大分類:再生可能エネルギー・その他の発電・蓄電・重要度B)。一問一答6問 → 五肢択一2問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★☆☆
問1:風車の出力は、風速の2乗に比例する。
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正解:×
風車の出力P=½ρAv³Cpは風速の3乗に比例します。単位時間に通過する空気の質量(ρAv)と運動エネルギー(½v²)の積になるためです。
重要度:B 難易度:★★☆
問2:風車のパワー係数の理論上の最大値(ベッツ限界)は、8/27(約0.296)である。
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正解:×
ベッツ限界は16/27(約0.593)です。ベッツの理論により、風から取り出せるエネルギーの割合の上限は16/27≒0.593です。実際の風車のパワー係数はこれより小さくなります。
重要度:B 難易度:★☆☆
問3:ダリウス形風車は、水平軸形の風車である。
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正解:×
ダリウス形風車は、回転軸が地面に垂直な垂直軸形の風車です。プロペラ形などが水平軸形です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問4:ピッチ制御は風車の羽根(ブレード)の角度を変えて出力を調整する制御であり、ヨー制御は風車の向きを風向に合わせる制御である。
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正解:○
ピッチ制御は羽根の取付角度を変えて風から受ける力を調整し、ヨー制御はナセル(風車の本体)の向きを風向に追従させます。
重要度:B 難易度:★☆☆
問5:系統に連系して運転する誘導発電機は、励磁装置をもたず、回転磁界をつくる励磁電流(遅れ無効電力)を系統から受けて発電する。
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正解:○
誘導発電機は同期発電機のような励磁装置(界磁巻線と直流電源)をもたないため構造が簡単ですが、回転磁界をつくる励磁電流を外部から受ける必要があります。系統に連系して運転する場合は、この励磁電流(遅れ無効電力)を系統から受けます(コンデンサなどで励磁する自己励磁の方式は別です)。
重要度:B 難易度:★☆☆
問6:誘導発電機は、同期速度より遅い速度で回転させたときに発電機として働く。
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正解:×
誘導機は、同期速度より速く回転させる(すべりが負になる)と発電機として働きます。同期速度より遅いときは電動機として働きます。
五肢択一
重要度:B 難易度:★★☆
問7:ロータの直径が80mの水平軸風車に、風速10m/sの風が吹いている。空気の密度を1.2kg/m³、パワー係数を0.4とするとき、風車の出力〔kW〕の値として、最も近いものはどれか。ただし、受風面積はロータの回転面の面積とする。
- 121
- 1,206
- 2,413
- 3,016
- 4,825
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
受風面積:A=π×40²≒5,026.5m²
P=½ρAv³Cp=0.5×1.2×5,026.5×10³×0.4≒1,206,372W≒1,206kW
1:誤り。風速を2乗しています。出力は風速の3乗に比例します。
2:正しい。
3:誤り。½を掛けていません。
4:誤り。パワー係数を掛けていません。
5:誤り。受風面積を直径80mで計算しています(π×80²)。半径40mを使います。
重要度:B 難易度:★☆☆
問8:ある風車で、風速が6m/sから9m/sに増加した。パワー係数が変わらないものとすると、風車の出力は何倍になるか。最も近いものを選べ。
- 5.06
- 3.38
- 2.25
- 1.84
- 1.50
【第8問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
出力は風速の3乗に比例:(9/6)³=1.5³=3.375 → 3.38倍
1:誤り。風速の4乗に比例するとしています。
2:正しい。
3:誤り。風速の2乗に比例するとしています。
4:誤り。風速の1.5乗に比例するとしています。
5:誤り。風速に比例するとしています。
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