組別総合原価計算 仕訳問題 第1問〜第4問

問1

A組の完成品原価500,000円を製品勘定へ振り替えた。この取引の仕訳を示しなさい。

使用可能勘定科目

A組仕掛品/B組仕掛品/A組製品/B組製品

解答を見る

解答・解説

正答仕訳

借方 金額 貸方 金額
A組製品 500,000 A組仕掛品 500,000

計算根拠:完成品原価500,000円が計算済みで与えられているため、その金額をそのまま振り替えます。

解説:組別では仕掛品勘定も製品勘定も組ごとに設けます。A組の完成品は A組仕掛品 勘定から出て A組製品 勘定へ入ります。出ていく側が貸方、入る側が借方です。B組の勘定は使いません。

貸借の確認:借方500,000円 = 貸方500,000円。一致。


問2

B組について、当月の完成品原価は720,000円、期末仕掛品原価は90,000円であった。完成品原価の振替の仕訳を示しなさい。

使用可能勘定科目

A組仕掛品/B組仕掛品/A組製品/B組製品

解答を見る

解答・解説

正答仕訳

借方 金額 貸方 金額
B組製品 720,000 B組仕掛品 720,000

計算根拠:完成品原価720,000円が計算済みで与えられているため、その金額をそのまま振り替えます。期末仕掛品原価90,000円は振替の対象ではありません。

解説:B組の完成品は B組仕掛品 勘定から B組製品 勘定へ振り替えます。A組の勘定を用いたり、2つの組をまとめて 製品/仕掛品 の1行にしたりしません。

期末仕掛品の扱い:期末仕掛品原価90,000円は B組仕掛品 勘定に残高として残ります。別の勘定へ振り替える仕訳は行いません。

貸借の確認:借方720,000円 = 貸方720,000円。一致。


問3

A組の当月の資料は次のとおりである。完成品原価の振替の仕訳を示しなさい。

  • A組の総原価(組直接費+組間接費配賦額):520,000円
  • A組の期末仕掛品原価:80,000円

使用可能勘定科目

A組仕掛品/B組仕掛品/A組製品/B組製品

解答を見る

解答・解説

正答仕訳

借方 金額 貸方 金額
A組製品 440,000 A組仕掛品 440,000

計算根拠

順 項目 計算 金額
1 A組の総原価 与件 520,000
2 A組の期末仕掛品原価 与件 80,000
3 A組の完成品原価 520,000-80,000 440,000

解説:A組に集計された総原価は、完成品となった分と期末仕掛品として残る分に分かれます。完成品原価は差額で求めます。総原価には組直接費と組間接費配賦額の両方が含まれています。

期末仕掛品の扱い:期末仕掛品原価80,000円は A組仕掛品 勘定に残高として残ります。別仕訳は不要です。

貸借の確認:借方440,000円 = 貸方440,000円。一致。A組仕掛品 勘定は借方520,000円、貸方440,000円、残高80,000円となり、期末仕掛品原価と一致します。


問4

当月の資料は次のとおりである。両組の完成品原価の振替の仕訳を示し、原価の流れを確かめなさい。

組 総原価 期末仕掛品原価
A組 680,000円 140,000円
B組 570,000円 70,000円

使用可能勘定科目

A組仕掛品/B組仕掛品/A組製品/B組製品

解答を見る

解答・解説

正答仕訳

借方 金額 貸方 金額
A組製品 540,000 A組仕掛品 540,000
B組製品 500,000 B組仕掛品 500,000

計算根拠

順 項目 計算 金額
1 A組の完成品原価 680,000-140,000 540,000
2 B組の完成品原価 570,000-70,000 500,000
3 完成品原価の合計 540,000+500,000 1,040,000
4 期末仕掛品原価の合計 140,000+70,000 210,000
5 配分先の合計 1,040,000+210,000 1,250,000
6 総原価の合計 680,000+570,000 1,250,000

解説

判断根拠

3段階で判断します。

第1に、組ごとに完成品原価を求めます。A組は 680,000-140,000=540,000円、B組は 570,000-70,000=500,000円です。A組の期末仕掛品原価をB組の総原価から差し引くといった混同をしません。

第2に、仕訳を組ごとに分けて示します。A組は A組製品/A組仕掛品、B組は B組製品/B組仕掛品 です。合計1,040,000円をまとめて 製品/仕掛品 の1行にすることはしません。組ごとに勘定が分かれている以上、仕訳も分かれます。

第3に、原価の流れを確かめます。両組の総原価の合計1,250,000円が、完成品原価の合計1,040,000円と期末仕掛品原価の合計210,000円に分かれています。

期末仕掛品の扱い:期末仕掛品原価は、A組140,000円が A組仕掛品 勘定に、B組70,000円が B組仕掛品 勘定に、それぞれ残高として残ります。合計210,000円を1つの勘定にまとめることはせず、別の仕訳も行いません。

検証

検証項目 計算 結果
A組の配分 540,000+140,000 680,000=680,000
B組の配分 500,000+70,000 570,000=570,000
全体の配分 540,000+500,000+140,000+70,000 1,250,000=1,250,000
貸借の確認(A組) 借方540,000 と 貸方540,000 一致
貸借の確認(B組) 借方500,000 と 貸方500,000 一致
勘定残高 A組140,000/B組70,000 各組の期末仕掛品原価と一致

この検証の限界:組ごとの配分の一致も全体の一致も、完成品原価を差額で求めた以上、定義上必ず成立します。期末仕掛品原価140,000円・70,000円が正しく計算されているかどうかは、この確認では分かりません。

また、総原価680,000円・570,000円の中身が正しいかどうかも確かめられません。組間接費の配賦額が正しく含まれているか、配賦基準量の読み取りが正しかったかは、配賦の段階に戻って確かめる必要があります。

想定される誤り:ひとつは、両組の完成品原価を合計して 製品 1,040,000/仕掛品 1,040,000 の1行にしてしまうことです。組ごとに勘定が分かれています。ふたつめは、期末仕掛品の合計210,000円について別の振替仕訳を起こしてしまうことです。期末仕掛品は各組の仕掛品勘定の残高として残ります。三つめは、A組とB組の金額を取り違えて差し引いてしまうことです。各組の総原価からは、その組の期末仕掛品原価を差し引きます。


タイトルとURLをコピーしました