電験三種(第三種電気主任技術者)「機械」のうち、誘導電動機の始動法の問題です(大分類:誘導機・重要度B)。一問一答4問 → 五肢択一4問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:B 難易度:★☆☆
問1:三相誘導電動機を全電圧始動(直入れ始動)すると、始動電流は定格電流の数倍になる。
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正解:○
始動時は滑り1で二次回路のインピーダンスが小さく、定格電流の5〜7倍程度の大きな始動電流が流れます。
重要度:B 難易度:★☆☆
問2:Y-Δ始動では、全電圧始動に比べて、始動電流は1/√3に、始動トルクは1/3になる。
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正解:×
Y-Δ始動では、巻線の電圧が1/√3になり、線電流(始動電流)と始動トルクがともに全電圧(Δ結線)始動の1/3になります。
重要度:B 難易度:★☆☆
問3:単相誘導電動機は、主巻線だけで始動トルクを生じるので、補助巻線やコンデンサは不要である。
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正解:×
単相の主巻線だけでは交番磁界しかできず、始動トルクが生じません。補助巻線やコンデンサで位相の異なる電流を流して始動します。
重要度:B 難易度:★☆☆
問4:リアクトル始動は、一次側にリアクトルを直列に入れて電圧を下げ、始動電流を抑える方法である。
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正解:○
リアクトルの電圧降下で電動機の端子電圧を下げて始動し、加速後にリアクトルを短絡します。
五肢択一
重要度:B 難易度:★☆☆
問5:全電圧始動のときの始動電流が300Aの三相かご形誘導電動機を、Y-Δ始動したときの始動電流〔A〕の値として、正しいものはどれか。
- 100
- 150
- 173
- 300
- 900
【第5問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
Y-Δ始動の始動電流は全電圧始動の1/3:300/3=100A
1:正しい。
2:誤り。1/2とした値です。
3:誤り。1/√3とした値です。
4:誤り。全電圧始動の値です。
5:誤り。3倍とした値です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問6:全電圧始動のときの始動トルクが定格トルクの180%の三相かご形誘導電動機を、Y-Δ始動したときの始動トルクは、定格トルクの何%か。正しいものを選べ。
- 180
- 104
- 90
- 60
- 20
【第6問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
Y-Δ始動の始動トルクは全電圧始動の1/3:180/3=60%
1:誤り。全電圧始動の値です。
2:誤り。1/√3とした値です。
3:誤り。1/2とした値です。
4:正しい。
5:誤り。1/9とした値です。
重要度:B 難易度:★★☆
問7:全電圧始動のときの始動トルクが定格トルクの200%の三相誘導電動機を、始動補償器(単巻変圧器)で電源電圧の50%に下げて始動した。始動トルクは定格トルクの何%か。正しいものを選べ。
- 25
- 50
- 100
- 141
- 200
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
始動トルクは電圧の2乗に比例:200×0.5²=50%
1:誤り。全電圧始動トルクの1/8とした値です。
2:正しい。
3:誤り。電圧に比例するとした値です。
4:誤り。1/√2とした値です。
5:誤り。全電圧始動の値です。
重要度:B 難易度:★☆☆
問8:次の(ア)〜(ウ)の電動機と、その始動法の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
(ア) 巻線形三相誘導電動機 (イ) かご形三相誘導電動機 (ウ) 単相誘導電動機
- (ア) 二次抵抗始動 (イ) Y-Δ始動 (ウ) コンデンサ始動
- (ア) Y-Δ始動 (イ) 二次抵抗始動 (ウ) コンデンサ始動
- (ア) コンデンサ始動 (イ) Y-Δ始動 (ウ) 二次抵抗始動
- (ア) 二次抵抗始動 (イ) コンデンサ始動 (ウ) Y-Δ始動
- (ア) Y-Δ始動 (イ) コンデンサ始動 (ウ) 二次抵抗始動
【第8問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
巻線形はスリップリングを通して二次抵抗を入れて始動し、かご形はY-Δ始動などの減電圧始動、単相誘導電動機はコンデンサ(補助巻線)で始動します。
1:正しい。
2:誤り。二次抵抗始動は巻線形でしか行えません(かご形は二次回路に抵抗を入れられない)。
3:誤り。(ア)と(ウ)が逆です。
4:誤り。単相誘導電動機にY-Δ始動は使えません。
5:誤り。3つとも誤りです。
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