電験三種(第三種電気主任技術者)「理論」のうち、分流器・倍率器と計器の内部抵抗の問題です(大分類:電気計測・単位・重要度A)。一問一答6問 → 五肢択一6問の順に解き、解答・解説は各問題の下を開いて確認してください。
一問一答(○×)
重要度:A 難易度:★☆☆
問1:電流計の測定範囲を広げるための分流器は、電流計と直列に接続する。
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正解:×
分流器は電流計と並列に接続し、測りたい電流の一部を分流器に流します。直列に接続するのは電圧計の倍率器です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問2:電圧計の測定範囲を広げるための倍率器は、電圧計と直列に接続する。
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正解:○
倍率器は電圧計と直列に接続し、電圧の一部を倍率器に分担させます。
重要度:A 難易度:★☆☆
問3:理想的な電圧計の内部抵抗は0である。
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正解:×
理想的な電圧計の内部抵抗は無限大(電流が流れない)、理想的な電流計の内部抵抗は0(電圧降下がない)です。
重要度:A 難易度:★★☆
問4:内部抵抗rの電流計の測定範囲をm倍にするための分流器の抵抗は、r/mである。
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正解:×
分流器に(m−1)倍の電流を流すので、分流器の抵抗はr/(m−1)です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問5:変流器(CT)の二次側は、一次側に電流が流れている状態で開放してはならない。
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正解:○
一次電流が流れたまま二次側を開放すると、二次電流による打ち消しがなくなり、鉄心が過励磁となって二次側に高電圧が誘起され、危険です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問6:計器用変圧器(VT)や変流器(CT)は、交流の測定範囲を広げるとともに、高電圧の主回路と計器を絶縁する役割がある。
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正解:○
VT・CTは電圧・電流を計器に適した値に変成し、主回路と計器回路を絶縁します。
五肢択一
重要度:A 難易度:★☆☆
問7:内部抵抗0.9Ω、最大目盛10mAの電流計を、最大100mAまで測れるようにしたい。電流計に接続する分流器の抵抗〔Ω〕の値として、正しいものはどれか。
- 0.09
- 0.10
- 0.90
- 8.10
- 9.00
【第7問:正解と解説】
正解:2
正解は2です。
倍率 m=100/10=10
分流器の抵抗 R=r/(m−1)=0.9/9=0.10Ω(分流器に90mA、電流計に10mAが流れ、電圧が等しい:0.9×0.01=0.1×0.09)
1:誤り。r/mとした値です。
2:正しい。
3:誤り。電流計の内部抵抗と同じとした値です。
4:誤り。r(m−1)とした値です(倍率器の式)。
5:誤り。r×mとした値です。
重要度:A 難易度:★☆☆
問8:内部抵抗10kΩ、最大目盛150Vの電圧計を、最大600Vまで測れるようにしたい。電圧計に接続する倍率器の抵抗〔kΩ〕の値として、正しいものはどれか。
- 2.5
- 3.3
- 10.0
- 30.0
- 40.0
【第8問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
倍率 m=600/150=4
倍率器の抵抗 R=r(m−1)=10×3=30.0kΩ(電圧計150V、倍率器450Vを分担)
1:誤り。r/mとした値です。
2:誤り。r/(m−1)とした値です(分流器の式)。
3:誤り。電圧計の内部抵抗と同じとした値です。
4:正しい。
5:誤り。r×mとした値です。
重要度:A 難易度:★★☆
問9:内部抵抗2Ωの電流計A1と、内部抵抗3Ωの電流計A2を並列に接続し、全体に10Aの電流を流した。A1の指示〔A〕の値として、正しいものはどれか。ただし、どちらの電流計も測定範囲を超えないものとする。
- 2.0
- 4.0
- 5.0
- 6.0
- 10.0
【第9問:正解と解説】
正解:4
正解は4です。
並列では電圧が等しいので、電流は内部抵抗に反比例して分かれます。
A1=10×3/(2+3)=6.0A、A2=10×2/(2+3)=4.0A
1:誤り。電流の差です。
2:誤り。A2の指示です(内部抵抗に比例して分かれるとした値)。
3:誤り。等分とした値です。
4:正しい。
5:誤り。全電流です。
重要度:A 難易度:★★☆
問10:最大目盛150V・内部抵抗15kΩの電圧計V1と、最大目盛150V・内部抵抗30kΩの電圧計V2を直列に接続して電圧を測る。どちらの電圧計も最大目盛を超えないようにして測れる最大の電圧〔V〕の値として、正しいものはどれか。
- 75
- 150
- 225
- 300
- 450
【第10問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
直列では電流が等しく、電圧は内部抵抗に比例して V1:V2=15:30=1:2 に分かれます。
先に最大目盛に達するのはV2で、V2=150Vのとき V1=75V、合計225V
1:誤り。V2が最大目盛のときのV1の指示です。
2:誤り。1台の最大目盛です。
3:正しい。
4:誤り。2つの最大目盛の和です(電圧の分担を考えていません)。
5:誤り。V1が150Vになるまで測れるとした値です。
重要度:A 難易度:★★☆
問11:図のように、抵抗Rの値を電圧計と電流計で測定した。電圧計の指示は100V、電流計の指示は2.05Aであった。電圧計の内部抵抗を2kΩとするとき、抵抗Rの真の値〔Ω〕として、最も近いものはどれか。
(回路の構成)直流電源に電流計Aを直列に接続し、その先に抵抗Rを接続している。電圧計Vは抵抗Rの両端に並列に接続されており、電流計は電圧計に流れる電流も含めて測る。

- 47.6
- 48.8
- 50.0
- 64.5
- 2,000.0
【第11問:正解と解説】
正解:3
正解は3です。
電圧計に流れる電流=100/2,000=0.05A
抵抗Rに流れる電流=2.05−0.05=2.00A、R=100/2.00=50.0Ω
1:誤り。電圧計に流れる電流を、差し引かずに加えた値です。
2:誤り。電圧計に流れる電流を補正していない値です。
3:正しい。
4:誤り。電圧計の電流を0.5Aとした値です。
5:誤り。電圧計の内部抵抗です。
重要度:A 難易度:★★☆
問12:内部抵抗1Ω、最大目盛1Aの電流計がある。この計器を、(ア)最大10Aまで測れる電流計として使うための分流器の抵抗と、(イ)最大100Vまで測れる電圧計として使うための直列抵抗(倍率器)の組み合わせとして、正しいものはどれか。
- (ア) 0.111Ω (イ) 99Ω
- (ア) 0.1Ω (イ) 100Ω
- (ア) 9Ω (イ) 99Ω
- (ア) 0.111Ω (イ) 100Ω
- (ア) 0.1Ω (イ) 99Ω
【第12問:正解と解説】
正解:1
正解は1です。
(ア) m=10、分流器=r/(m−1)=1/9≒0.111Ω
(イ) 最大目盛の電圧は1Ω×1A=1V。100Vで1Aになる全抵抗は100Ωなので、直列抵抗=100−1=99Ω
1:正しい。
2:誤り。(ア)はr/mで、(イ)は計器の内部抵抗を差し引いていません。
3:誤り。(ア)はr(m−1)で、倍率器の式を使っています。
4:誤り。(イ)は計器の内部抵抗1Ωを差し引いていません。
5:誤り。(ア)はr/mとした値です。
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